「コンクリート・レボルティオ~超人幻想~」新旧超人対談企画第1回 石森プロ編 早瀬マサト×會川昇 4ページ目 | アニメ!アニメ!

「コンクリート・レボルティオ~超人幻想~」新旧超人対談企画第1回 石森プロ編 早瀬マサト×會川昇

10月からスタートするTVアニメ『コンクリート・レボルティオ~超人幻想~』。制作スタッフが数々の超人を生み出してきたプロダクションとそのクリエーター陣を迎えた連続対談企画の第1回。

インタビュー
■ 石ノ森スピリットに流れるものを継承したい

――これまでの話を踏まえて、今おふたりがどのような問題意識を持って作品を描こうとしておられるのでしょうか。

會川 
早瀬さんはいま『幻魔大戦 Rebirth』を描かれていますけれど、オリジナルの『幻魔大戦』は平井和正さんが原作ということもあって、当時の漫画を手がけた石森章太郎さんのキャラクターと異質な感じがします。特に主人公たちがすぐには一丸になって戦ったりしない辺りが。それをどういう視点でリメイクされているのかな、と。

早瀬 
丈にとって姉は、石ノ森先生の実生活におけるお姉さんの存在と同じだったのではないかと思っています。石ノ森先生は両親からは漫画家になることを反対されていて、唯一の理解者がお姉さんだったわけで、重なるところがある。丈は石ノ森先生ご自身だったのかもしれないですね。私はで石ノ森先生ご自身を描いているような感覚がありますね。実は連載時は原作表記で「いずみあすか」という石ノ森先生の別ペンネームも、平井先生と並記されていて、石ノ森先生は絵だけでなくストーリーにも関与していましたからね。
逆に聞きたいんですけど、今回の『コンクリート・レボルティオ』はどうですか? 私は水島(精二)監督と會川さんがつくられた『UN-GO』(11)が大好きで楽しく観させてもらったんですが、あの作品は坂口安吾の小説を現代風にリメイクされていたわけですよね。
今回の『コンクリート・レボルティオ』もご自身が過去に体験された超人たちを會川さんなりにリメイクされたという感じですか?

會川 
リメイクするというよりは、「僕たちの子どもの時代にあれだけたくさんの超人がいたのは何故だろう?」と、そんな疑問からスタートした企画です。
そのうえで、現実とフィクションを区別せずアニメや特撮から受け取っていた大事なものを表現したかった。それがいちばん大きいですね。

――さまざまな「超人」が描かれるということで、石ノ森テイストな超人も登場するのでしょうか?

會川 
石ノ森ヒーローが活躍したあの時代をモデルにしていることもあって、キャラクターのニュアンスとして出ているかもしれません。たとえば「超能力を扱うキャラクター」といった場合、『ミュータント・サブ』(61)を思い浮かべずにはいられない。石ノ森さんは青春の葛藤みたいなものを超能力に託していたわけですが、そのあたりのニュアンスは入っているかもしれません。

早瀬 
石ノ森作品でいうと『イナズマン』(73)が「超能力」で戦うヒーローとして代表的です。ただ当時は予算の都合上、それを表現するのが難しかった。今私は『幻魔大戦 Rebirth』でマンガのなかで「超能力」を描いているところですが、ページやコマ数の制約もあってやはり難しい。でもアニメはそれに向いてそうですね。

會川 
そうですね。超能力もそうですけど、石ノ森先生の表現やデザインというのは、アニメにとても馴染みやすいんです。
それでもアニメで石ノ森先生の実験精神や原作マンガの独特な世界観まで十分汲みとった作品というのはなかなかない気がします。『(仮面ライダー)フォーゼ』(11)や『(仮面ライダー)W』(09)を観ていると、特撮ではそのあたりちゃんと受け継がれていると感じるんです。

早瀬 
私は今「石ノ森章太郎:原作」を冠したマンガを描いていますけど、自分たちが子どもの頃に授かったものを次の世代に継承したいという気持ちが強いわけですよ。それはたぶん會川さんも『コンクリート・レボルティオ』で同じことをされているわけですよね。

會川 
ええ。僕は早瀬さんのようにお弟子さんではないですけど、石ノ森作品から大切なものを受け取っているので、何らかの形で後世に受け継いでいきたいです。

早瀬 
今回の『コンクリート・レボルティオ』はそのあたり非常に楽しみです。少年の心で期待しています!!


『コンクリート・レボルティオ~超人幻想~』
2015年10月よりTVアニメ放送開始

『サイボーグ009VSデビルマン』
10月17日(土)より新宿バルト9ほか 2週間限定イベント上映
《animeanime》
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