中島かずき×會川昇「コンクリート・レボルティオ~超人幻想~」ゲストライター超人対談企画 第1回 | アニメ!アニメ!

中島かずき×會川昇「コンクリート・レボルティオ~超人幻想~」ゲストライター超人対談企画 第1回

インタビュー

右)中島かずき氏  左)會川昇氏
  • 右)中島かずき氏  左)會川昇氏
  • 中島かずき氏
  • 會川昇氏
  • 右)會川昇氏  左)中島かずき氏
  •  
TVアニメ『コンクリート・レボルティオ~超人幻想~』第2シーズンが2016年4月より放送開始する。本作は現実の日本とは異なる歴史を歩んだ「もうひとつの日本」を舞台に、多彩な“超人”たちによる饗宴を描いたオリジナルアニメ。日本のアニメ、特撮、マンガなど描かれてきた様々なヒーローや怪獣、ロボットたちへのオマージュで満載だ。
第2期は、豪華ゲストライターの参加が大きな話題を集めている。虚淵玄、辻真先、中島かずきと、どれも“超人級”である。そこでアニメ!アニメ!では、『コンレボ』制作陣と、ゲストライター陣との連続インタビューを企画した。
今回は第1回として、第16話「花咲く町に君の名を呼ぶ」を担当した中島かずきと、原作・脚本を手がける會川昇との対談を届ける。作品に込めたものは?互いに作家としての魅力をどう感じているのか?話を訊いた。
[聞き手:数土直志 取材・構成:沖本茂義]

『コンクリート・レボルティオ~超人幻想~ THE LAST SONG』
http://concreterevolutio.com/
TOKYO MX毎週日曜23:00より/サンテレビ毎週日曜24:30より/KBS京都毎週日曜23:00より
BS11毎週火曜24:30より

■ ゲストライターとして作品に彩りを与えたい

――今回は連続対談企画の第1弾となりますが、まず第2期に突入した『コンクリート・レボルティオ~超人幻想~THE LAST SONG』いうことで、第1期と何が違うのか、會川さんにお聞きしたいです。

會川
もともと「超人課という組織が何か事件を解決していく」という話をやりたかったのではなく、むしろ「組織から離れた個人が、そこと戦う」という構造の話をやりたかったんです。ですから、主人公の爾朗が超人課から離れることで、第2期では「爾朗対組織」という構造がより明確に描かれると思います。

中島
じゃあ、ある意味、第2期が“本編”ということ?

會川
そうとも言えますね。

abesan――中島さんは本作に参加されると決めた時に、作品に対してどんな印象を受けましたか?

中島
シナリオを読ませてもらったとき、「これは會川さんひとりで全部書かないといけない企画だぞ」と(笑)。會川昇の集大成のような話なので、それにゲストライターを招くということで、「僕は、何をすればいいんですか?」と本当に分からなかったですね。

――會川さんは全話の脚本を力技で書いてしまうことも可能だったと思います。そこにあえてゲストライターを呼んだその意図は?

會川 
作中の舞台「神化」のモデルである昭和40年代には、僕や水島監督は子どもでした。だからその時代を描く時に、物事の一面しか捉えられない可能性があった。
しかし中島さんなど僕たちよりも上の世代は、僕たちとはまた違う視点を昭和40年代に持っているだろうと考えました。それでいろんな方をお誘いしました。ただその時に誰でも良いというわけではなく、企画のツボを分かってくださる方にお願いしたいと、辻(真先)先生や中島さんに声を掛けました。
もうひとつは『コンレボ』を創作するときに、シェアード・ワールド小説の『ワイルド・カード』からのインスパイアを受けていました。これも他の方に参加して欲しいと思った理由です。

中島
たしかに『ワイルド・カード』と聞いたときは「なるほどね」と納得したんです。要はお膳立てがあって、そこで好き勝手遊べばいいんですね、と。ところが、実際にシナリオを1話から6話まで読んでみたら、「ガチガチに固まってるじゃん!」と(笑)。

會川
あはは(笑)。

中島 
それで「どうやって遊べばいいんだ?」と途方に暮れたわけです。シナリオの印象としては、會川さんがやりたいことで溢れているな、と。……「昭和を書く」というのは「自分史を書く」ということ。極めてプライベートなことなんですよね。

會川 
そうですね。

中島 
そこに対して、他人の視点を欲しがってるから呼ばれたのかな、と推測しまして。だとすれば、「脚注」というか「囲みコラム」のようなイメージで、作品に彩りを与える存在として邪魔にならないように参加しようと。……なんて思っていたら、辻先生があんなとてつもないシナリオをぶっ込んでくる!(笑)。

會川
(笑)。

中島
辻先生は『鉄腕アトム』などTVアニメ黎明期の頃から脚本を書かれてきたレジェンドですが、現在でもご活躍されている。あの不死の家族を描いたエピソードは、僕の解釈では、辻先生の自分史でもあるなと。しかもそれをきちんとしたSFに昇華させているから「辻先生、さすがだなー」と。

會川
辻先生の本を読んで、「俺なりの自分史を書いてやろう!」とならなかったんですか?

中島 
いやいや、そういう気持ちにはならずに「粛々と書かせていただきます」と。ただ、昭和四十年代の事件を描くということは、その当時の自分自身の思い出を描くという一面が出ることは否定できませんが。


《沖本茂義》
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集