――中島さんは舞台、実写など幅広いメディアで書かれていますが、そのなかで「アニメ」はどういった位置づけでしょう?
中島
ほかのジャンルと比べて、アニメで意識するのは「若い子が観る」ということですかね。そういう人たちに向けて書いているという意識は強いです。それと、『天元突破グレンラガン』や『キルラキル』での今石(洋之)さんとのコンビでの活動もありますが、「アニメはいちばん無茶ができる」かなと。
會川
アニメで言えば、TVシリーズを書かれることについてはどうですか?
中島
たしかにTVアニメには、「連続もの」ならではの楽しさがありますね。それは他では味わえないです。キャラクターをどんどん転がして、物語にスピード感を持たせながら、最終的には想像以上のところまでジャンプできる……自分で書きながら「うわー、楽しい!」みたいな(笑)。
僕はもともと出版社で漫画編集をやっていたんですけれど、「最初に思い描いた青写真から、キャラクターをガンガン動かして物語を展開していく」というのは、そのときの感覚に近いですね。

――では、あらためて、中島さんが担当された第16話の見どころを教えてください。
中島
そうだなぁ……。個人的には、『天元突破グレンラガン』でシモン役だった柿原(徹也)くんが悪役をやってることかな(笑)。
會川
柿原さんのキャスティングは、中島さんからオーダーがあったわけでもなく、こちらもとくに意識したわけではないんですけれど、結果的に喜んでいただけたようで何よりです。今回脚本をいただいた御礼になったのかなと(笑)。それと、柿原さんには無理を言って、前話の15話で予告のナレーションをやってもらっています。もうそこから「中島ワールド」がはじまっているので、お見逃しなく。
中島
本編に関しては、これまでアニメで描いてきたような世界ではなく、どちらかというと小説などで書いているような世界になっていると思います。なのでアニメファンの方が観ると「あれ、中島かずきこういうのもやるんだ」と新鮮に感じてもらえるかなと。
――では、最後に、第2期全体の見どころを會川さんお願いします。
會川
はじめにも言いましたけど、2期は1期に比べて、より本来やりたかったスタイルとなっています。超人課が様々な超人と絡んでいくというストーリーのなかで、爾朗がもんもんとするというのが1期だった。それでストレスフルな部分もあったと思うんですが、2期では、超人課を離れた爾朗が「かつて自分が所属していた組織の責任を取る」というストーリーなので、爾朗に主人公らしさが増していると思います。
また、ゲスト超人も多彩で、その魅力を引き出すためにキャスティングに一層力を入れています。演出家も監督クラスの方がどんどん参加して下さるようなので、ぜひご期待ください。

『コンクリート・レボルティオ~超人幻想~』Blu-ray第4巻
発売日:2016年4月22日(金)