辻真先×水島精二「コンクリート・レボルティオ~超人幻想~」ゲストライター超人対談企画 第2回 | アニメ!アニメ!

辻真先×水島精二「コンクリート・レボルティオ~超人幻想~」ゲストライター超人対談企画 第2回

インタビュー

 
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現実の日本とは異なる歴史を歩んだ「もうひとつの日本」を舞台に、多彩な“超人”たちによる饗宴を描く『コンクリート・レボルティオ~超人幻想~』。4月より放送スタートした第2期では、豪華ゲストライターの参加で大きな話題を集めている。虚淵玄、辻真先、中島かずきと、どれも“超人クラス”だ。
そこでアニメ!アニメ!では、『コンレボ』制作陣と、ゲストライター陣との連続インタビューを企画。第2弾となる今回は、5月1日放送の第17話「デビラとデビロ」を担当した辻真先氏と、水島精二監督との対談を届ける。第9話「果てしなき家族の果て」では、永遠を生きる「不死の家族」を描いた辻氏だが、今回はどんな物語を見せてくれるのか? そこに込めたものとは?
[聞き手:数土直志 取材・構成:沖本茂義]

『コンクリート・レボルティオ~超人幻想~ THE LAST SONG』
http://concreterevolutio.com/
TOKYO MX毎週日曜23:00より/サンテレビ毎週日曜24:30より/KBS京都毎週日曜23:00より
BS11毎週火曜24:30より

■ 第2期で描くのは「空間の拡張」

――まずは、第2期に突入した『コンクリート・レボルティオ~超人幻想~THE LAST SONG』全体について、水島監督にお聞きしたいです。第1期と比べて違うポイントは?

水島精二監督(以下、水島)
連続した物語なので大きな違いはないですが、第1期は「爾朗が超人課を離反するまで」を主軸に描いていたのに対し、2期はその後の「爾朗が超人課とどう対立しているの?」という話がメインとなります。過去に遡ったりすることも少なくなっているので、構成としては分かりやすくなっていると思います。

――辻さんは第1期の第9話「果てしなき家族の果て」でも脚本を書かれましたが、今回あらためて意識されたことは?

辻真先氏(以下、辻)
「似たようなものを書いてるな」と思われたら困るので、変化をつけようと。1期では、「不死の家族」を題材として「時間軸の拡張」を描きました。第2期は「空間の拡張」を描こうと。それで地底から宇宙空間まで描いています。

――それはどういった着想で生まれたんですか?


昭和30年代の終わり頃だと思いますけど、『S-Fマガジン』に掲載された一枚のイラストがとても印象に残っていて。宇宙空間にパリの下水道のようなトンネルがあって、そこからどんどん水が滴り落ちている……。理屈を考えれば、重力がないので水なんか落ちるわけないんですが(笑)、とにかくその絵だけは鮮明に覚えていて。それをお話にできないかなと。ただ、『コンレボ』は地球の超人の話だから「難しいかな」と思っていたんですが、相談してみたら快諾いただきまして。それで書かせてもらいました。

水島 
アイデアとしてとても面白かったです。第1期では「不死の家族」であるサナエさん一家のお話を書いてもらいましたが、スケールが広がっていく感覚がとても新鮮でした。「今のライターだとこういう広げ方はしないよね」と。ラストに人間の小ささを実感させられるあたりも「自分たちに触れられない何かがあるんじゃないか」とすごくロマンがあって。“超人”の枠にとどまらないスゴいものを書いて下さったので、ぜひもう一本お願いしたいなと、第2期でも参加をお願いしました。


――水島監督は今回シナリオを読まれたご感想はどうでしたか?

水島
辻さんのお言葉にもありましたけれど、前回は「時間の拡張」でした。で、今回読んでみたら「話デカイ!」とこれまた衝撃を受けて(笑)。地底からはじまり、地上に出たかと思ったら、最後は……そのあたりにセンス・オブ・ワンダーを感じて、すごく面白くなりそうだなと。
ただ、スケールが大き過ぎるがゆえに画づくりでは工夫が必要となるなと。そこで細かい設定にとらわれるよりも、気持ちの良い画をつくっていこうと考えました。マンガっぽい画づくりができる方ということで、芦野芳晴さんに絵コンテをお願いしました。芦野さんには僕が監督した『はなまる幼稚園』で「キグルミ惑星」という歌のエンディング(第2話)を担当してもらって、その回はマンガ絵な感じでスペースオペラをやってもらったんです。今回も「あのノリで」とお願いして描いてもらいました。
辻さんのシナリオの話に戻りますけど、とにかく刺激を受けました。大ベテランの先生がこんなに若い本を書くんだと。


『名探偵コナン』も書いてますからね。

水島 
それに僕よりもいろんなフィルムを観てらっしゃって、すごくお若い先生だなと。今回も一緒に仕事できて嬉しかったです。

辻 
ありがとうございます。この次やるんだったら異次元、パラレルワールドの世界でも描こうかなと。

水島 
それは面白そうですね(笑)。


今、講談社ノベルスで書いている「未来S高校航時部レポート」がそうなんです。土方歳三をパラレルワールドに持ってきて、量子力学の要素も取り入れている。アニメというのは実写と違って何でもできるはずですが、今のアニメを観ていると、まだやってないことも多い気がしていて。そのなかで「永遠」や「無限」など自分が書きたいものを書いていきたい。若いときにそういうのをやろうとすると叱られるんですけど、これだけ歳を取ってしまったら大威張りで書けるんじゃないかと(笑)。


《沖本茂義》
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