田中芳樹の描くSFスペースオペラ『銀河英雄伝説』は、田中氏の代表作であると同時に日本SF界の代表作でもある。その作品の魅力は、数多くの個性的なキャラクターとダイナミックに繰り広げる権謀術策である。
読者からは圧倒的な支持を受けた作品だが、1988年のアニ
数土直志
【同時展開のコストの問題】
勿論、明るい側面ばかりでない。そこにはむしろ大きな問題が横たわっている。つまり、こうして作られた流通網の維持コストを誰が負担するのか、そこから果たして投資に見合う利益をどのように回収するか現在は不明確である。
現実に、
「超合金」、1970年代初めに生まれ現在まで続く、日本の男児向けの代表的な玩具ブランドである。多くの男性にとって、かつては憧れのそして懐かしい玩具だろう。
この超合金に始まるキャラクター玩具の歴史を、一人のプロダクト・デザイナーを通じて辿る書籍が4月10
3月18日から21日まで東京ビッグサイトで開催された東京国際アニメフェア2009では、蛙男商会作品などのプロデュースをするDLEが出展していなかったことも一部で話題となった。2006年から昨年まで出展していたDLEのブースは、小間数も多かったこともあり、これまではブ
【2009年盛況も不安感残る】
3月18日から21日まで、東京ビッグサイトで開催された東京国際アニメフェアは、過去最高の出展小間数、そして2.5%ではあるが昨年を上回る過去最高の人出となった。
特に、ビジネスデーは6.3%の増加と堅調であった。国内と世界の経済が
西暦2000年を少し超えた頃、アニメで言えば日本アニメが海外展開の出来る産業として大きな注目をされた始めた頃、映画やアニメ、ゲームといったエンタテインメントのビジネスに大きな変化が起きていた。エンタテインメントはひとつの産業で、合理的なビジネス手法を取
【『AKIRA』 売り切れの驚き】
長期低落傾向が続くDVDやBlu-Ray Disc(BD)などの映像パッケージビジネスを中心に、相変わらず北米の日本アニメの業界には暗いニュースが続く。そうした中で久々に、明るいニュースが伝わってきた。
2月19日付けのICv2のニュースに
2000年以降のブロードバンド化につれ、2003年にYahoo!動画、2004年にGyaOが開始された。それらはマイクロソフトのWindows Media Video(wmv)で現在も配信が行われている。
その一方でマクロメディアは、Flashをデザイナー向けのツールから、より汎用性のあるコンテ
プロダクション I.Gの代表取締役社長石川光久氏が、2008年12月19日にKKベストセラーズから「アニメーション業界・異端児プロデューサーの現場力革命」を上梓した。
アニメ制作会社の経営者、プロデューサーとして、プロダクション I.Gを通じてアニメ業界の中でも特
2009年スタートの国内海外同時配信は、コピー時代のアニメビジネスの救世主?
2009年スタートの国内海外同時配信は、コピー時代のアニメビジネスの救世主?
2009年スタートの国内海外同時配信は、コピー時代のアニメビジネスの救世主?
アニメ!アニメ!では、年間におよそ2500の記事を配信している。その中から1年間(1月1日から12月30日)までの、アクセスの高かった人気記事ベスト10をピックアップしてみた。
上位10エントリーは「ガンダム」や「マクロス」といった一般的な話題作のニュースより、
海外に続いて日本でも映画やアニメなどの権利保有者が、インターネットを通じて番組を配信する例が増えている。番組配信を開始する際に大きな課題になるのが、配信を行うサイトや配信する方法である。
動画配信サイトが一般化する中で、これまで今後大きな成長をす
[参加者数 過去最高を更新]
TIFFCOMは日本の映画やテレビ番組、アニメ、ゲーム、キャラクターなどの総合的なコンテンツ国際見本市として、2004年に東京国際映画祭の併催企画として始まった。今年は10月22日から24日まで、東京・六本木ヒルズで開催された。
今年の
10月9日から12日まで、東京ゲームショウ2008では数多くの新作ゲームが発表された。しかし、そのなかでも最も目を惹いたのは、レベルファイブとそのゲームソフトである。
それは同社の自社開発するソフトから、非常にアニメ的なものが感じられるからだ。今回、レベル
【独自色の強い国際アニメーション映画祭】
8月6日から11日までの5日間、広島市のアステールプラザで第12回広島国際アニメーションフェスティバルが開催された。
手塚治虫の希望に沿うかたちで1985年に第1回が開催された広島国際アニメーションフェスティバルは、
パリにもアニメ・マンガファン向けのマニア向けのショップがあるらしいと聞いて、ジャパンエキスポで訪れたパリの地で早速出かけてみた。
こうしたショップは市内に幾つかあるようだが、今回行ったのはパリ中心部の北東に位置する「Manga Distribution
なんとも奇妙に歪んだ作品、『崖の上のポニョ』を最初に観た感想だ。1時間41分の物語は、映画が本来必要とするフォーマットをことごとく逸脱しているからだ。
ないない尽くしと言っていいだろう。物語は山場らしい山場がなく、絶えずゆるゆると次の場面へつながって
いわゆるアニメファンに向けた作品の収益スキームとして最も大きいのがビデオグラム(DVD、Blu-Rayディスク等)販売であることは論を待たない。しかし、世界的に見て巨大な市場の日本と北米において、その売上げは暗いニュースが続いている。
趣味趣向が細分化しす
フランスのアニメファンがアニメを楽しむには、ケーブルテレビかDVDを購入することになる。その際、ガイドとなるメディアの位置づけはファンにとって高いものになると考えられる。たしかにネットで情報サイトを開けば、早い情報を手に入れることはできるが、マンガフ
【マンガの3倍 バンド・デシネの存在感】
JETRO(日本貿易振興機構)の調査資料によれば、フランスの日本マンガの売上高はおよそ150億円程度とみられている。
この数字は200億円超とされている米国よりは少ないが、人口比でみるとフランス人は、国民一人当たりで