「宇宙戦艦ヤマト2199」山寺宏一インタビュー デスラー総統の魅力とは? | アニメ!アニメ!

「宇宙戦艦ヤマト2199」山寺宏一インタビュー デスラー総統の魅力とは?

10月11日より特別総集編『宇宙戦艦ヤマト2199 追憶の航海』をイベント上映がスタートする。本作でデスラー総統役を務めた山寺宏一さんにお話を伺った。

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2012年4月より全七章の劇場上映がスタートし、2013年4月から9月までMBS系全国ネットでのテレビ放送が行われた『宇宙戦艦ヤマト2199』。1974年に放送された名作『宇宙戦艦ヤマト』を現代に蘇らせた本作は、往年のファンはもちろん、新たな世代まで巻き込んで大ヒットを記録した。
その勢いを受けてヤマト40周年となる今年は、10月11日より特別総集編『宇宙戦艦ヤマト2199 追憶の航海』をイベント上映。そして12月6日には完全新作劇場映画『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』の全国公開が控えている。

今回は『追憶の航海』の上映を直前に控え、デスラー総統役の山寺宏一さんにお話を伺った。山寺さんは『宇宙戦艦ヤマト 復活篇』で主人公・古代進を演じており、デスラー役への起用には驚いたようだ。
ヤマトの敵役でありながら長年ファンを虜にし続けてきたデスラー。山寺さんの口から語られる彼の魅力とは一体何なのだろうか?
[取材・構成:高橋克則]

『宇宙戦艦ヤマト2199 追憶の航海』 10月11日(土)イベント上映開始
『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』 12月6日(土)全国ロードショー
/http://yamato2199.net/

―まずは『宇宙戦艦ヤマト2199』でデスラー役に決まった際のお話を伺わせてください。『宇宙戦艦ヤマト 復活篇』では亡くなられた富山敬さんの後を受けて古代進を演じられましたが、今回は一転、敵の総統を務めています。

山寺宏一さん(以下 山寺)
ビックリしました。『~復活編』の古代は年を重ねた役柄だったので、『宇宙戦艦ヤマト2199』が制作されると聞いても「力のある若手が大勢いるのだから、若い頃の古代役は僕には振られないだろう」と思ってました。
なので『~2199』の話が来て、「ちょっと頑張ってみる?」と意気込んだら「古代じゃないです。デスラーです」って。

それはすごいプレッシャーでしたね。旧作のファンからも「どうして伊武さんじゃないんだ」と絶対に言われてしまうだろうと。
デスラーを演じていた伊武雅刀さんの大ファンでしたし。それに伊武さんは今でも素晴らしいお声で、素晴らしい俳優ですから。実は『~復活篇』のアフレコで初めてご一緒したんです。もし自分がデスラー役に決まると分かっていたたら、とてもお話も出来なかったと思います。
でも『2199』は全キャストが変わると伺っていましたので、もし伊武さんが演じないのなら、他の誰かが演じるなら、是非やらせて頂きますと。大好きなキャラクターですからね。

―山寺さんは中学生の頃に『宇宙戦艦ヤマト』をリアルタイムで視聴していたと聞いています。デスラーのどんな点に魅力を覚えましたか。

abesan山寺
やはりカリスマ性ですね。常に冷静で最後の最後まで揺るがない。後のシリーズでは古代と心を通わせたりする部分もあるんですが元々は冷徹です。「それまでのアニメの悪役とは違うな」と子供ながらに感じていました。
『ヤマト』を観た人でデスラーを好きにならない人はいないんじゃないかな。ガミラス側にはガミラス側の想いがあって決して勧善懲悪の作品ではない。そこが『ヤマト』の面白さにも繋がってると思います。
それと伊武さんの声。「ヤマトの諸君」って、あれは惹かれました。僕モノマネしていましたからね。古代もです。「ターゲットスコープオープン! 波動砲発射!」って声変わりした直後くらいに。まさか後になって古代やデスラーを演じるとは夢にも思わず。

―そんな思い入れの強いデスラーを演じるにあたって、アフレコではどのように臨みましたか。『~2199』では、キャラクターに新たなアレンジも加えられていますが。

山寺
皆さん観てお分かりのように、少し様子が違いますよね。全員ちょっと美形寄りに、佐渡先生は可愛くなってるし。徳川さんもキラキラした目をしている(笑) デスラーも旧作のイメージよりは若く、色男風になっています。

―その中で山寺さんなりのデスラーをどう演じていこうと思われましたか。

山寺
伊武さんのデスラーが大好きでしたけども敵うわけがないので、僕は「自分だからこうやってやろう」とはまったく思わず、話数やシーンごと、セリフに描かれていることの気持ちを考えて演じました。
自分の声でキャラクターを作っていこうなんておこがましいと思うので、スタッフの方に身を任せて、今回の『~2199』に合ったデスラーの言い回しや声を出せればと。

―アフレコの雰囲気はいかがでしたか。

山寺
『~2199』は登場人物が多かったのでヤマト側とガミラス側で別々にアフレコをしました。しかも僕はスケジュールの都合で一人で録る撮ることも多くて、孤独な戦いはデスラーそのものだったんじゃないかと思います。(笑)
またガミラス側の声優が若本規夫さんをはじめ、とんでもない個性派揃いでした。デスラーは年が若くても一番上なわけですから、この方々を平伏さなければならない。気持ちだけは負けないようにしなきゃと考えてました。別撮りでよかったなと思うときもあるくらいです。一緒にアフレコしたらビビッちゃいますから(笑)

fd

《animeanime》
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