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「宇宙戦艦ヤマト2199」山寺宏一インタビュー デスラー総統の魅力とは?

10月11日より特別総集編『宇宙戦艦ヤマト2199 追憶の航海』をイベント上映がスタートする。本作でデスラー総統役を務めた山寺宏一さんにお話を伺った。

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―デスラー役のプレッシャーはどのようにはねのけたのですか。

山寺宏一さん(以下 山寺)
僕はとにかく打たれ弱いんですよ。ですから人の感想は聞かないようにしています。聞くと絶対落ち込むから。
でも今回、ネットでたまたま旧作『ヤマト』のデスラーファンの人のサイトに行き当たっちゃって。その人が「今回のデスラーも素晴らしかった」って、僕のことを褒めてくれていたんですよ。それを見て「デスラーで褒められることがあるんだ」とビックリしました。俺、それ見て泣きました。本当に涙が出たんですよ。旧『ヤマト』からのファンに褒められることはないだろうと思っていましたから。

それと当たり前ですけど、自分を信じて一生懸命やることです。どんなに不安があってもマイクの前に立ったら他にやる人はいないんだって開き直ります。「俺がデスラーだ」と思ってマイクの前に立って気持ちよく演じるしかないですよね。
マイクの前に立って台本と画面に向き合うとスイッチが入りますから。かつてのデスラーとはまた異なる、新しいデスラーを創り上げてくださったスタッフの皆さんに感謝しています。

―『~2199』という作品に対しては、全体を通してどのような感想を抱かれましたか。

山寺
『ヤマト』が中学生の頃から大好きで作品に対する想いがずっとありますが、本当に細かい所にまでこだわって、『ヤマト』愛に溢れた作品になっていると思います。監督をはじめ『ヤマト』が好きな人たちが集まっているので、旧作に対するリスペクトがあります。
それでいて、今『ヤマト』を蘇らせるとしたらという要素も随所に表われて、昔の『ヤマト』を知らない人にも楽しんでもらえるような広がりも見せています。

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―戦闘シーンも迫力満点でした。

山寺
旧作が放送された1974年からこれだけ時間が経っているわけですから、もちろん映像技術も変わっています。『ヤマト』を最初に見たときも「こんなアニメがあるんだ」と表現やバトルを見て思いましたが、とにかく凄い作品になったなと思います。
それからずいぶんサービスに溢れてて。昔はヤマトのクルーにあんな可愛い子たちいなかったですよね。セクシーな部分もあるし。入浴シーンがあるとは夢にも思わなかった(笑)
物語もイスカンダルへ向う旅とは少し離れて、誰かにスポットを当てるエピソードがさらに深くなっている。でも様々な登場人物に触れながらも全体のストーリーはぶれない。素晴らしい構成でした。

―最後に、シリーズは今後も無限の広がりを見せていくと思うのですが、ファンである山寺さん自身が『~2199』に期待されていること。声優として楽しみにされていることを教えて下さい。

山寺
『~2199』はヤマトを色々な世代へ繋げていくために大きな役割を果たしたと思うんです。ヤマトを昔話で終わらせず、若いアニメファンにも「こんな素晴らしい作品があったのか」と過去を振り返って見てもらうこともできる。本当に素晴らしい作品なのでこの勢いのまま、ずっと続いて欲しいのが一つです。
それと一番気になるのは、デスラーはどうなるのか。実は先の展開は全く知らされていないんです。これからも登場するんですよね?だって自分が出ていないのにどんどん作品が広がっていったら、寂しさもありますから。「だからヤマト側にいたかったのに」ってなりかねない(笑)

―実際、デスラーが死んだという直接の描写はありませんよね。

山寺
個人的には、是非再登場して、さらなる魅力を膨らませて欲しいと思います。

『宇宙戦艦ヤマト2199 追憶の航海』
10月11日(土)イベント上映開始
『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』
12月6日(土)全国ロードショー
/http://yamato2199.net/

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