―AA
苦労した点はありますか?
―石田
今までコロリドでやった中でスケジュールが一番タイトだったのと、人についても、今までのメインメンバーである新井くんが当初参加できなかったり、あまり人数を確保できなかった。そこが物量をこなしていく上で一番苦労しました。
ただ、その中で最大限は出せたつもりです。毎日机にかじりついてよく泊まったりもしていましたし、四六時中描いていました。『アオシグレ』の時から変わらないですね。
―AA
作る度に、そこは毎回変わらず訪れる所なんですね。
―石田
そうですね。
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―AA
本作で「このシーンはいい」と実感されている箇所を教えていただけますか。
―石田
幼稚園のプールで、ファスナーを開け閉めしているところの動きですね。あそこは軽妙にできたと思います。あとは最後のアンナを助けるところですね。作画枚数もいっぱい使っているし、こだわった部分です。個人的にもっとうまくやれる、という思いもあるんですけど、それでも持てるマンパワーや時間においての、まずまずの仕事はできたんじゃないかと思っています。
―AA
以前、「短編をこれからも作っていきたい」とおっしゃっていました。今のお気持ちはいかがですか。
―石田
長編を、という要望はありますが、具体的にはまだ何もない状況です。だからこそ、準備しておかなくてはいけないと思っています。ただ、いきなりは無理でしょうし、ステップアップしていきたい。次にやるなら短編か中編か、そのあたりからまたやっていきたいなと思っています。
『FASTENING DAYS』
http://www.ykkfastening.com/fd/
監督: 石田祐康 (フミコの告白、陽なたのアオシグレ)
制作: Studio Colorido
原案・脚本: 田中淳一
音楽: 砂原良徳
エンディングテーマ: Hurly Burly(Perfume)