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「FASTENING DAYS」石田祐康監督インタビュー“気楽に見てもらいたい”

Perfume×砂原良徳×石田祐康という強力コラボも注目されているYKKのショートアニメ『FASTENING DAYS』。石田祐康監督に本作の制作について伺った。

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■CGのカットは少ないんです

―AA
今回CGはどのくらいの割合で使われているのでしょうか。

―石田
『アオシグレ』と比べてもずっと少なくて、だいぶ絞っています。142カット中、CGで動かすカットはたぶん10カットにも満たないくらい。『アオシグレ』では200カット中、40~60カットくらい行っていましたね。

―AA
『アオシグレ』では疾走感溢れる電車のシーンとかですね。

―石田
電車のシーンは大抵使っていますね。立体的に動かさないと飛んでいる感じが出ない、というのもあったので。今回はスケジュールがずっとタイトで人も少なかったので、絵コンテの時点でCGを使うカットをだいぶ絞りました。

―AA
本作でいうとどこになりますか。

―石田
クライマックスでアンナを助けに行く時、ヨージがファスナーを使って進んでいく一人称のカットはそうですね。CGです。あれもだいぶ絞った上で決めました。それ以降の、アンナを追ってケイが坂道のレールの上をずっと進んでいくところではCGは1カットだけです。基本は美術をパンさせて撮影しているだけで、3DCGの立体モデルを使って立体的に動かすのは3カットしかないです。

fd

―AA
一番初め、二人の部屋を見下ろしているカットはいかがでしょうか。カメラが降りていくにつれ、部屋が少しズームしているように見えるのですが。

―石田
すごく地味な効果なんですけど(笑)。
プールのファスナーのくだりが終わってケイとヨージが去る時に映る幼稚園の芝生などもそうです(笑)。ただ厳密に言うと、いつもは3DCGソフトの『Maya』(※)できっちり立体を組んでいくんですけど、あそこだけは組まずに、『After Effects』(※)というソフトで、2Dの一枚絵を擬似3Dみたいにして、歪ませて回転させながら見せています。見た目としては立体的なんですけど、凝ったことはそんなにしてないんですよ。
(※ 『Maya』はオートデスク社製3Dアニメーションソフトウェア、『After Effects』はアドビシステムズ製モーショングラフィックスソフトウェア)

fd

《細川洋平》
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