「蜘蛛ですが、なにか?」原作者・馬場翁インタビュー 主人公が「クモ」なワケとは?【メガミマガジン8月号】 | アニメ!アニメ!

「蜘蛛ですが、なにか?」原作者・馬場翁インタビュー 主人公が「クモ」なワケとは?【メガミマガジン8月号】

メガミマガジン8月号では『蜘蛛ですが、なにか?』を徹底特集。本作のシリーズ構成も手掛ける原作者・馬場翁さんのインタビューを掲載しています。ここでは、本誌掲載インタビューの一部を抜粋して紹介します。

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アニメ・ゲーム美少女キャラクター情報誌「メガミマガジン」。発売中の8月号ではクライマックスを迎えた『蜘蛛ですが、なにか?』を徹底特集。複雑に絡み合った物語を整理しながら、全24話に渡ったエピソードを振り返ります。また、本作のシリーズ構成も手掛ける原作者・馬場翁さんのインタビューを掲載。ここでは、本誌掲載インタビューの一部を抜粋して紹介します。


伏線を巡らせた複雑な物語を再構成することに四苦八苦


――アニメ化の話を聞いた感想は?


 最初に思ったのは「大丈夫かな?」という心配でした。クモが嫌いな人も多いですからね。コミック化の話をいただいたときも「正気か? 8本足だよ!?」と思ったほどです。だから、最初は不安のほうが大きく、成功より失敗しないことを願いました。


――原作者としてアニメスタッフにお願いしたことはありますか?


 ああしてほしい、こうしてほしいということは、あまり言っていません。まずはお任せして、という感じでした。


――アニメスタッフ側からの提案は?


 2クール全24話は最初から決まっていて、アニメスタッフ側からは1クール目で原作第1~3巻の内容を映像化し、2クール目で原作第5巻までの内容を映像化したいという提案を受けました。そのとおりに進めています。


――シナリオ監修とシリーズ構成で参加していますが、具体的な作業は?


 まず、作品全体を通して物語の大雑把な流れを作るのがシリーズ構成。そのあとで脚本家の方々にシナリオを書いていただき、それをチェックする作業がシナリオ監修です。はじめに、同じシリーズ構成の百瀬祐一郎さんに大枠を作っていただいて、そこから僕と百瀬さんが相談しながら構成を練っていった感じになっています。


――シリーズ構成の作業では、どんな点に注意したのですか?


 原作小説は、まずステータスやスキルなどゲーム的なシステムがある異世界の世界観を作ったうえで、メインストーリーを考えました。すでに原作の結末は決まっており、そのラストから逆算して途中に伏線をばら巻く形になっています。とくにアニメ化された原作第1~5巻の物語は、過去と未来のエピソードが交互に登場する複雑な構成です。シリーズ構成をするに当たっては、原作の伏線をカットするなどして「原作の複雑な展開をどう構成し直せば視聴者にすんなり受け入れられるのか」をかなり苦労して考えました。とくに2クール目からは人間社会や国と国との戦いへと話が展開して社会情勢なども複雑化し、どんどん内容がこんがらがっていきますので。うまくいっていればいいですね。


――ところで、馬場さん自身はマンガやアニメが好きですか?


 マンガと小説がメインです。じつは、アニメは熱心に見るほうではありません。原作を読んで満足するタイプです。アニメ化が話題になった作品の原作小説などを読むことが多いですね。


――そもそも『蜘蛛ですが、なにか?』でクモを主人公にした理由は?


 当時流行していた「テンプレ小説」と呼ばれる異世界に転生する小説を書こうと思い、伏瀬先生の小説『転生したらスライムだった件』に影響を受けていたので、モンスター転生の話にしました。主人公をクモにしたのは、たまたまその日に「でっかいクモに追いかけられる夢」を見たからです。


馬場翁


ばば・おきな


小説投稿サイト「小説家になろう」に連載した『蜘蛛ですが、なにか?』でデビュー。代表作は『蜘蛛ですが、なにか?』と『エスケープ・シープ・ランド』(カドカワBOOKS)。


メガミマガジン8月号本誌ではこのインタビューの長文版を掲載。またビジュアル満載で物語を時系列に振り返ります。これで本作への理解を更に深められること間違いなし!


【作品概要】
蜘蛛ですが、なにか?
Blu-ray BOX第3巻、KADOKAWAより税込19800 円で8月25 日発売
DVD BOX 第3巻、KADOKAWAより税込17600 円で8月25日発売
STAFF
原作/馬場翁(KADOKAWA刊「カドカワBOOKS」) 
原作イラスト/輝竜司  監督/板垣伸 
シリーズ構成/馬場翁、百瀬祐一郎 キャラクターデザイン/田中紀衣
モンスターデザイン/鈴木政彦、ヒラタリョウ、木村博美 
チーフアニメーター/吉田智裕 音楽/片山修志 
アニメーション制作/ミルパンセ


CAST
「私」/悠木碧 シュン/堀江瞬 カティア/東山奈央 
ユーゴー/石川界人 スー/小倉唯 フェイ/喜多村英梨 
フィリメス/奥野香耶 ユーリ/田中あいみ 
ユリウス/榎木淳弥 ハイリンス/興津和幸 
バルト/梅原裕一郎 魔王/上坂すみれ
ソフィア/竹達彩奈 ラース/逢坂良太 黒/浪川大輔 
メラゾフィス/津田健次郎 ポティマス/森川智之 
天の声/井上喜久子 ほか


(C)馬場翁・輝竜司/KADOKAWA/蜘蛛ですが、なにか?製作委員会

『蜘蛛ですが、なにか?』原作者・馬場翁が語る蜘蛛子こと「私」がクモだったワケ【メガミマガジン8月号インタビューより】

《メガミマガジン編集部》
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