コンテンポラリーアニメーション入門 東京藝大今年も開講 山村浩二さんの名物講座
東京藝術大学大学院映像研究科は「コンテンポラリーアニメーション入門~現代短編アニメーションの見取り図~ 2013」を開講する。アニメーション専攻で教授を務めるアニメーション作家・山村浩二さんが担当する講座として、毎回好評である。
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講座は2009年度より設けられており、山村さんの知見を活かした、幅広い内容が、毎回好評を博している。
講座で題材としている短編アニメーションは、いわゆる劇場長編やテレビシリーズとは、ひと味異なった多様性を持っている。多くの作品は、常にアニメーション映像の最先端を走っており、そこから新しい表現が誕生することも多い。映画祭などでも業界関係者から注目を浴びることが多い。
一方で、作家自身や短編に興味のある観客以外に、短編アニメーションを見て知る機会は増えていない現状が続いている。そこで、その基礎知識を共有してコンテンポラリーアニメーションの見取り図を描く。それがこの公開講座の狙いである。
当講座では、世界的に「いま」を象徴する国内外のアニメーション作家にフォーカスしている。同時代にどのようなアニメーション作家が、どのようなに作品を制作しているのか作家を招いて意識を探る試みでもある。
今年度は海外から7月27日の第13回にルース・リングフォード監督、9月29日の第14回にジョルジュ・シュヴィツゲベル監督を招く。ルース・リングフォード監督の演題は「Feel-bad film making」で、上映作品は『戦争と快楽』、『年老いた愚者』、『小さな死』などを予定している。ジョルジュ・シュヴィツゲベル監督の演題は「How I make animated film」で、上映作品は『ロマンス』、『途中で』などを予定している。
また11月2日の第15回は演題を「現代日本のインディペンデント事情」として実施する。こちらでは和田淳さんや、しりあがり寿さんらを招く。上映作品は和田淳さんの『春のしくみ』や『グレートラビット』、しりあがり寿さんの『ならべうた「徳川15代将軍」』などを予定している。
[真狩祐志]
「コンテンポラリーアニメーション入門~現代短編アニメーションの見取り図~ 2013」
/http://animation.geidai.ac.jp/ca/