『君たちはどう生きるか』は、シンプルなストーリーの上に、この世界の様々な要素をモザイクのように散りばめた作品だ。これらをひとつのルールで読み解いてしまうということは、それは単なる寓話化に過ぎなくなってしまうのではないだろうか。
『機動戦士ガンダム 水星の魔女』が最終回を迎えた。TVシリーズの『ガンダム』シリーズ――ここではガンダムというキャラクターの存在を前提とした派生作は除く――が、従来の半分の2クールということにまず驚かされたが、その内容もかなり特徴的だった。
『劇場版アイドリッシュセブン LIVE 4bit BEYOND THE PERiOD』が5月20日より公開中。本作のストイックなカメラの取り扱いと、そこから醸されるキャラクターのリアリティについて考えた。
世界で1500億円を突破し大ヒットとなっている『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』。本作は技の映画であり、アイデアの映画である。
3月17日から22日まで、第1回新潟国際アニメーション映画祭(NIAFF)が開催された。コンペを含め約50本のアニメ映画が、市内の複数会場で上映され、それに関連づいたトークイベント、シンポジウムなどが実施された。
漫画家の松本零士さんが逝去。今回は、70年代後半から始まった“松本アニメ”ブームを振り返る。
先日、ラジオで1月期の注目作のひとつとして『もういっぽん!』を取り上げた。そのときにはあまり説明しなかったが、これから書くような少々回りくどいことを考えた上で、『もういっぽん!』を推したいと思ったのだ。その「回りくどいこと」をこれから書こうと思う。
『THE FIRST SLAM DUNK』は「時間」をめぐる映画だった。そのような映画として出来上がったのは、『SLAM DUNK』という作品の特殊な立ち位置の上に成り立っているからだ。
11月上旬に2021年のアニメ産業の概況をまとめた『アニメ産業レポート2022』がリリースされた。こちらから、アニメビジネスの概況と、TVアニメと配信のこれからを考察していく。
新海誠監督の最新作『すずめの戸締まり』が11月11日より公開中。本稿では、監督の過去作である『星を追う子ども』『君の名は。』『天気の子』のストーリーを振り返りながら、物語を読み解いていく。
『てっぺんっ!!!!!!!!!!!!!!!』は、お笑い選手権の本戦出場を控え、「てっぺんグランプリ」で共同生活する漫才トリオ5組15人が登場するギャグアニメ。毎回1つのシチュエーションが設定され、その中でキャラクターあれこれ振り回されたり、暴走したりする趣向で進む。
※この原稿は『ONE PIECE FILM RED』の重要な部分に触れています。
※この原稿は『輪るピングドラム』のTVシリーズと劇場版の重要なシーンについて触れています。
※この記事では『劇場版からかい上手の高木さん』のラストシーンに触れています※
※この記事では『犬王』の重要なシーンに触れています。※
扱う題材は違えど、この2作はとある点で共通している。アニメにはありそうでなかなかない、その共通点とは。
それまで絡み合っていた因果の糸がほどけ、あるべき場所へと収まっていく。そして主人公ボッジに待つのは白紙の未来。『王様ランキング』の終幕は、カタルシスと幸福感に満ちたものだった。
この記事では、映画『グッバイ、ドン・グリーズ!』の重要な部分に触れています。