ポリゴン・ピクチュアズとグリーが資本業務提携 マルチチャネル用コンテンツ共有システム開発へ
ポリゴン・ピクチュアズとグリーが、ハイエンド3DCG技術基盤の共同開発を目的とする資本業務提携を締結した。アニメ、ゲーム、VR、VTuberなどをマルチチャネル展開するためのコンテンツ共有システム「SC2」を開発するとしている。
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アニメ・ゲームの海外市場やVTuber市場の成長スピード加速に伴い、3Dアニメコンテンツ制作の需要は日本国内だけでなくグローバル規模で拡大中だ。アニメのIP(知的財産)がゲームやVTuberなどさまざまなチャネルにまたがって活躍するようになるなど、3Dアニメコンテンツはより高品質でより効率的なマルチチャネル展開が求められている。
しかし、対象となるメディアやデバイスごとに変換や最適化が必要となることから、従来のマルチチャネル展開においてはコストやスピードが課題となっていた。
今回の資本業務提携では、ポリゴン・ピクチュアズとグリーの両社が保有する技術的知見を結集。「アニメ」「ゲーム」「AR/VR」「VTuber」「ライブ」など、各メディアに高品質な3DCGアセットを迅速に展開できるコンテンツ共有システム「SC2」の共同開発が掲げられた。
米ゲームメーカーのEpic Gamesが開発した「Unreal Engine 4」を共通エンジンとし、3Dアニメ向けに制作された高品質CGアセットをコンシューマゲーム、モバイルゲーム、VRコンテンツ、VTuberなどに同時展開するための技術基盤を設計。それによって、各種IPのマルチチャネル展開時の品質、コスト、スピードに関する課題を解決できるという。
この取り組みにおいて、グリーおよび傘下のゲーム事業ブランドであるWright Flyer Studios、同じく傘下でライブエンターテインメント事業を手掛けるWright Flyer Live Entertainmentは、ゲームやVTuber、マルチチャネル展開に関するノウハウの提供や開発協力を実施。ポリゴン・ピクチュアズは、世界トップクラスのセルルック3D制作技術のノウハウや技術を提供していくことになった。
また今後は、両社グループによるアニメ、ゲーム、VR、VTuberの共同制作も検討していくとのことで、「SC2」とあわせてそちらも期待を集めそうだ。
[アニメ!アニメ!ビズ/animeanime.bizより転載記事]