笹川ひろしと大河原邦男が語る、タツノコプロの歴史と55周年記念作品「Infini-T Force(インフィニティ フォース)」の魅力 | アニメ!アニメ!

笹川ひろしと大河原邦男が語る、タツノコプロの歴史と55周年記念作品「Infini-T Force(インフィニティ フォース)」の魅力

インタビュー

笹川ひろしと大河原邦男が語る、タツノコプロの歴史と55周年記念作品「Infini-T Force(インフィニティ フォース)」の魅力
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■巨匠2人も驚いた3DCGアニメーション『Infini-T Force(インフィニティ フォース)』

――大河原さんからご覧になって『Infini-T Force(インフィニティ フォース)』はいかがでしたか?

大河原
わたしは業界に入って、つまり卵からかえった瞬間に『科学忍者隊ガッチャマン』を担当してますから、全部3DCGで、というのは無謀だよなと思っていました。しかしデザインもクオリティーもTVシリーズでやるには異常かもしれませんね。あまりにも格好良すぎるんじゃない? と思います(笑)。昔からアニメが好きな人、それに子どもさんにも楽しんで見てもらえると思うんですけど、お話がどう展開して行くのかは今後の課題になっていくんでしょうね。気になりますね。

――「ヒーローもの」の多くには善と悪が存在しますが、善と悪のデザインをお二人はどのように手がけられているのでしょうか。

笹川
これは技法の話になりますが、悪人に魅力がないと正義が立ちません。ただ暴力をやりたいという悪はあんまり魅力がない。『ガッチャマン』のベルクカッツェや『キャシャーン』のブライキング・ボスなんかはちゃんとした理論があって戦ってるわけでしょ。悪を魅力的に描くと言うことは大事なことですね。今の時代は悪が悪でもない、ということもありますよね。それは時代に合わせて行かないとピントがズレるんじゃないかな。個人的にはね、アニメは小さい子も見てるから、悪い人は悪い顔に描いておいた方がいいですね。見てる人に分かりやすく描きたいなと僕は思います。


大河原
テクニックはたくさんあります。例を挙げると、曲面を使ったデザインは親しみやすい善になります。逆に逆アール(凹みのような曲線)を使うと凶悪になる。コウモリの羽根とかそうですね。こういうテクニックは勧善懲悪作品やコメディータッチのものに使えます。でも『機動戦士ガンダム』は善と悪の戦いじゃないですよね。あれはイデオロギーや立場の違いで戦っている。立場がぜんぜん違うけど同じ人間同士が戦っている。そういう作品をやるときはまた、別の考え方をします。
わたくしは1947年生まれで、2年前まで日本は戦争をやっていました。軍事面の知識を実際に触れて育ってきた世代なんですね。そうしますと、アメリカ軍とドイツ軍、といった考え方をしてデザインしないとダメなんですよ。ガンダムからもう少しで40年が経ちます。ガンダムで育った大人たちがアニメ作りをしているわけで、だから今は単純な善悪を描けない世界に入ってると思います。ただ、わたし自身はどんな仕事であっても、対応できるテクニックはあります。

――ありがとうございます。最後に改めて『Infini-T Force(インフィニティ フォース)』のどんなところを見てほしいかお聞かせください。

笹川
タツノコがついに作りました。新しい映像として本当に満足していただけるんじゃないかと思います。若いクリエイターたちががんばって作っていますので、ぜひ見てください。本当におもしろいと思います。

大河原
『科学忍者隊ガッチャマン』『破裏拳ポリマー』『宇宙の騎士テッカマン』『新造人間キャシャーン』はわたくしがこの業界に入ってすぐに参加した作品で、今回の映像化を知ったときは驚きましたが、実際に作品を見て、これは同業者に嫉妬されるほどの作品になるのではないかと感じました。ぜひ見ていただけたらと思います。
《細川洋平》
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