笹川ひろしと大河原邦男が語る、タツノコプロの歴史と55周年記念作品「Infini-T Force(インフィニティ フォース)」の魅力 | アニメ!アニメ!

笹川ひろしと大河原邦男が語る、タツノコプロの歴史と55周年記念作品「Infini-T Force(インフィニティ フォース)」の魅力

インタビュー

笹川ひろしと大河原邦男が語る、タツノコプロの歴史と55周年記念作品「Infini-T Force(インフィニティ フォース)」の魅力
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創立55周年を向かえたタツノコプロが新しい映像作品を生み出した。タイトルは『Infini-T Force(インフィニティ フォース)』。『科学忍者隊ガッチャマン』『新造人間キャシャーン』『破裏拳ポリマー』『宇宙の騎士テッカマン』といった1972年から立て続けに送り出したSFアニメ4作のヒーローが結集し、悪に立ち向かうという意欲作だ。監督は『PSYCHO-PASS サイコパス 2』のシリーズディレクターを務めた鈴木清崇、シリーズ構成に『ガッチャマン クラウズ』などの大野敏哉、キャラクター原案を大暮維人、ヒーローデザイン原案をさとうけいいちが担当。3DCG制作を『GANTZ:O』のデジタル・フロンティアが請け負い、2017年10月より放送がスタートする。
『Infini-T Force(インフィニティ フォース)』の情報発表と、タツノコプロ55周年の記念を合わせ、アニメーション監督の笹川ひろしとメカニックデザイナーの大河原邦男による合同取材が行われた。2人の巨匠がふりかえるタツノコプロ、そしてお互いの仕事について、話をうかがった。
【取材・構成=細川洋平】


■笹川ひろし、タツノコプロ55年をふりかえって

――2017年でタツノコプロは創立55周年を迎えます。笹川さんはこの55年をふりかえってどうお感じでしょうか。

笹川
私はタツノコプロ(創立時「竜の子プロダクション」)の創立から関わっていましたが、55年なんてあっという間なんですね。僕らがはじめた時は手塚(治虫)先生の『鉄腕アトム』のTVシリーズが始まって、「いよいよいろいろな国産アニメができるんだなあ」ということを感激しながら話し合っていました。当時は私も漫画家でしたし、(タツノコプロ創業者の)吉田竜夫さんも、弟の九里一平さん(※)も漫画家でした。それまで私は手塚さんの専属アシスタント第一号をしていて、手塚先生と一緒に一年半近く寝起きを共にしていました。
それから独立して漫画家になりましたが、その時、TVアニメ『鉄腕アトム』がはじまるということで、私も2作だけ絵コンテを手伝わせていただきました。アニメのルールも知らずに漫画家としてやっていたのでずいぶん直されているとは思いますね。吉田竜夫さんとはその頃に知り合うようになって、アニメをやろうかという話になりました。ちょうど東映動画(現・東映アニメーション)から一緒にTVアニメシリーズを合作でやらないかという話もあって、結果その企画は中止になってしまうんですけど、それならウチ(タツノコプロ)だけでやろうと考えました。その時いたのは漫画家の僕らに加えて、吉田さんのアシスタントが7、8名。でもアシスタントの人たちはあくまで漫画家になりたくて吉田さんのアシスタントをやっているから、アニメはやりませんとみんな断られてしまい、全国募集をかけたわけです。30人ぐらい集まりましたかね。拙いなりにもいろいろと経験して、第1作となるモノクロの『宇宙エース』(1965年)の1年間のTVシリーズ放送が始まったんです。試写を見ていて涙がボロボロ出ました。あの感激をいつまでも持っていたいと思いましたね。

※吉田竜夫(よしだ・たつお)/漫画家。タツノコプロ初代社長。著作に『パイロットA』、『少年忍者部隊月光』など。

※九里一平(くり・いっぺい)/漫画家。タツノコプロ第3代社長。著作に『Zボーイ』、『大空のちかい』など。


――1962年の創業から3年後に第一作『宇宙エース』が放送されたわけですね。

笹川
『宇宙エース』は九里一平さんのデザインで手塚先生風でしたが、第2作目の『マッハ GoGoGo』(1967年)は吉田さんのデザインでした。私は「子どもアニメが好きだったのに、どうして吉田さんの絵をマネしなきゃいけないの?」って3年ぐらい悩まされました。でもある時にね、「僕はもう漫画家じゃないんだ」と気づいたんです。自分は映画監督で、吉田さんのキャラクターを役者だと想定すれば、演技をうまく付けて映画をおもしろくすることができるんじゃないか、僕の役目はそれなんだとある日気がつきました。それまでは何度も漫画家に戻ろうかと考えていたこともありましたが、吹っ切れて楽になりました。

――アニメはキャラクターデザインの絵を真似なくてはいけませんし、自分の絵を持っているというのは難しいのかもしれませんね。

笹川
吉田さんの絵は難しいんです。『鉄腕アトム』だと車でもぐにゃっと潰れるようなデフォルメができますが、吉田さんの絵はしっかりデザインされているのでそれができない。絵ではありますけど、『絵』として見せないんですよね。だから難しいんですけど、『マッハ GoGoGo』でこういうアニメもありえるという手応えができて、タツノコのハード路線ができあがっていきました。大人の人にも見てもらえるようなもの。それからは『科学忍者隊ガッチャマン』(1972年)や『新造人間キャシャーン』(1973年)といったハード路線のアクションアニメが作られてきたわけです。メカニックでは大河原さんが専門でちゃんと描いてくださって。

――タツノコプロの路線が見えてきたわけですね。

笹川
吉田さんが独立プロを作って世に出したかったのはしっかりしたアクションヒーローだったんじゃないかなと思いますね。もう一面では『昆虫物語みなしごハッチ』(1970年)のような心温まるものもありますし、僕はどっちかというと手塚系でまたちょっと違って『ヤッターマン』(1977年)といったタイムボカンシリーズを続けてきたんですよね。
そんなことで55年が経って、どうなるかなと思っていた矢先に『Infini-T Force(インフィニティ フォース)』が出ました。タツノコが次のステップに辿り着いたなと思いました。ビックリしましたよね。しかもTVシリーズでしょ? 相当インパクトがありますよね。これだけのものを作り上げて、本当に僕は満足ですね。


《細川洋平》
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