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SFアニメで育った3人が語る「ID-0」の魅力 古典なモチーフのなかに新しさが光る現代的なスペースオペラ

現在好評放送中のTVアニメ『ID-0』。『コードギアス 反逆のルルーシュ』などのヒット作を持つ谷口悟朗監督が、3DCGでセルルック表現を追求することで知られる制作会社のサンジゲンとともに生み出す注目のSF作品だ。

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――では、最後にこれから放送される第9降の注目ポイントを教えていただければと思います。

数土
やっぱりイドに注目ですね。


これまで伏線が張られているように、イドの正体に物語が収束するであろうことをご覧になっている方は想像するかと思います。ただ、そこに向かうヒネリが面白いんですよね。

藤津
第10話のメカ戦がスゴいのでそこを注目して観てもらいたいですね。サンジゲンは手描きみたいなアニメをCGでやろうする意識が明確で、それが第10話で爆発しているんです。影の付け方も違っています。それまではわりと堅実な作りで進行していたのですが、この回になるとCGアニメなのに「良い作画回」といいたくなる、この面白さ(笑)。CGらしい絵面で高度なバトルをやっている作品は他にもありますが、第10話は「描き手がノッている」感じが伝わってくるところを観てもらいたいですね。


詳しく言えないけどロボットアニメっぽい敵もちゃんと出てくるし。

藤津
そこも含めて良かったですね。いわゆるリアル系なCGではない、キャラクター的なルックに寄せているところがプラスに働いています。あとはプレスコで声優の芝居のテンションにアニメーターが応えようとしているのが画面に表れています。


うやって第10話でドタバタした後、第11、12話で謎解きが一気に回収されていく。ここからの3話分は見逃せませんね。


[放送・配信情報]
TOKYO MX:毎週日曜日23:00~23:30
サンテレビ:毎週日曜日25:00~25:30
KBS京都:毎週日曜日23:30~24:00
BS11:毎週水曜日24:30~25:00
Netflixで独占配信中:http://www.netflix.com/jp/

[プロフィール]
●藤津 亮太(ふじつ・りょうた)
1968年生まれ。静岡県出身。アニメ評論家。主な著書に『「アニメ評論家」宣言』、『チャンネルはいつもアニメ ゼロ年代アニメ時評』『声優語~アニメに命を吹き込むプロフェッショナル~』(一迅社)がある。各種カルチャーセンターでアニメの講座を担当するほか、毎月第一金曜に「アニメの門チャンネル」(http://ch.nicovideo.jp/animenomon)で生配信を行っている。 

●堺 三保(さかい・みつやす)
63年大阪生まれ。作家/脚本家/翻訳家/評論家=よろず文筆業。評論・翻訳は、英米の娯楽小説、映画、テレビドラマ、コミックスが専門。テレビアニメのSF設定や脚本の仕事も。2007~10年、南カリフォルニア大学映画芸術学部に留学。卒業後は従来の仕事に加え、映画を撮りたくて悪戦苦闘中。

●数土 直志(すど・ただし)
国内外のアニメーションに関する取材・報道・執筆を行う。また国内のアニメーションビジネスの調査・研究をする。「デジタルコンテンツ白書」アニメーションパートの執筆など。大手証券会社を経て、2004年に情報サイト「アニメ!アニメ!」を立ち上げ2016年7月まで編集長を務めた。主著に『誰がこれからのアニメをつくるのか? 中国資本とネット配信が起こす静かな革命』(星海社新書、2017年)。」
《日詰明嘉》
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