1989年にマンガ家・士郎正宗により生み出された『攻殻機動隊』は、近未来を舞台にテクノロジーの発達、とりわけ高度に進んだ情報社会で起きるサイバー犯罪を描いた。25年以上も前に描かれたにも関わらず、作中に登場する多くの出来事は、現在起きている多くの事象を予見していた。本作を原作に2002年から神山健治監督のもと映像されたのが『攻殻機動隊STAND ALONE COPLEX』だ。インターネット、サイバー空間で起きる犯罪、それに立ち向かう草薙素子ら公安9課の活躍が描かれた傑作だ。そんな『攻殻機動隊S.A.C.』と公安9課が、リアルな世界のサイバーセキュリティに協力することになった。『攻殻機動隊S.A.C.』が、内閣サイバーセキュリティセンター、NPO 日本ネットワークセキュリティ協会、そして独立行政法人情報処理推進機構と連携したコラボレーションを実施する。2016年2月1日から3月18日までの官民連携サイバーセキュリティ月間のポスタービジュアルに『攻殻機動隊S.A.C.』が起用された。さらにこれに合わせた特設サイトもオープンする。ポスタービジュアルは、今回のためのアニメーションを制作したプロダクション I.Gが描き下しで制作した。精鋭スタッフが集結した。草薙素子を中心に描かれたイラストは、電脳空間もリアルに感じさせる。そして「君、いい腕をしているな。今から私の仲間になれ!」とコピーも印象的だ。作画をトップアニメーターとして知られる後藤隆幸が担当、さらに電脳空間を上村秀勝、3Dを本倫基、タチコマ特殊効果を村上正博、仕上・色彩設計を広瀬いづみが行う。もう1点は公安9課の面々が勢揃いしたもの。こちらはイラストを「攻殻機動隊ARISE」シリーズなどで活躍する中村深雪が作画を担当し、作画監督を後藤隆幸が務めた。サイバーセキュリティをアピールするために大きなアイキャッチ効果を発揮しそうだ。ポスターは全国関連団体、企業などで掲出される。一方、コラボレーションサイトは、日本ネットワークセキュリティ協会が1月下旬にオープンする。さらに『攻殻機動隊S.A.C.』とのコラボレーションマンガも展開予定と、作品が今後さらに活躍する。IPAはまた2016年から新たな国家試験「情報セキュリティマネジメント試験」もスタートさせる。これは現在約8万人が不足されているとされるサイバーセキュリティ人材の育成と確保を目的としたものだ。ネットワークの安全を守るリアルな草薙素子が求められている。『攻殻機動隊S.A.C.』が、そんな人材育成・確保でも大きな力を発揮しそうだ。
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