[取材・構成=川俣綾加]
『BORUTO -NARUTO THE MOVIE-』
http://boruto-movie.com/

三瓶由布子さん(以下、三瓶)
オーディションに受かったとマネージャーさんから聞いた時に、思わず「まじか!」と言ったのは覚えています。嬉しい気持ちはありましたが大きな作品に参加するという緊張もありまして、嬉しい4:緊張6 くらいの気持ちでした。
小野賢章さん(以下、小野)
『NARUTO』はビッグタイトルでもちろん知っていましたし、ジャンプで連載している時もずっと読んでいたのでそこに自分が参加できることはすごく嬉しかったです。僕は別録りだったので、世界観に一人でも入って行けるように頑張りました。
菊池こころ(以下、菊池)
本当にすごく嬉しくて。オーディションの日の帰り道、山手線で半泣きになりながら帰ったくらいダメだと思ってて。全力を出し切ったのは出し切ったんですが「もう絶対に落ちた!」と思ってたんです。だから嬉しさもひとしおでしたね。
ー浪川さんはいかがですか?
浪川大輔さん(以下、浪川)
僕、思ってたんですけど、この流れで僕がいるの完全におかしいですよね!?(笑) 新世代でもなくどちらかというと親世代に近いです。圧倒的に悪いヤツです!

ー敵なんですけど、一貫したポリシーはすごくあります。
浪川
そうなんですよね。新しい時代が始まると必ず壁があって、その壁が高くなればなるほどいいなと思ってキャラクターを演じました。だからみんなのことは、セリフにもありますが「下等生物が!」と思いながら演じました。それくらい自分の中に線引きしないと演じきれないキャラクターでしたね。参加できて嬉しいからこそ、しっかりとボルトの壁になれるように。
ー演じているキャラクターの印象は?
菊池
サラダちゃんは、オーディションで「火影は世襲制じゃないわよ」っていうセリフを喋ったんですが「ちょっとヒステリックな女っぽく聞こえるのでもっと抑えて」と言われて、それで落ちたと思ったんです。
三瓶
思ってたものと違うと言われると、そう思うよね。
菊池
それでも決まったと聞いて、私とサラダちゃんで何か通じるものがあったのかなって。

三瓶
ボルトはお父さんたちが作った平和な里に暮らしている、普通の少年。友達とバカをやったりゲームをしたり、戦争が前提にある時代の子とは違うんだなと感じました。
小野
シカダイはもう、シカマルを色濃く受け継いでいる子です。
浪川
そっくりだもんね。
小野
そっくりだし、お父さんのことが大好きなんだと思います。格好や口癖、性格もまねしている感じですし、シカマルも息子のシカダイが大好き。だから親子感をより感じてもらえるように演じました。