2015年の大作と言えば、ホリプロ制作の『デスノート THE MUSICAL』、劇団四季の『アラジン』そして松竹の『ONE PIECE』のスーパー歌舞伎化であろう。 『デスノート』はコミックからアニメ、実写、そして満を持してのミュージカル化である。コミック・アニメ発の映像化というのは近年ではコンテンツをヒットさせる最大のセオリーだ。『るろうに剣心』はその最たるパターンである。この『デスノート』もそのセオリー通りに実写化は大ヒット。そして、その先のライブエンターテインメント化、そして上演権ビジネスである。このパターンは『デスノート』が初めてではないだろうか。 作曲は世界的作曲家・ワイルドホーンを起用する。2014年に『カルメン』等を上演したが、ライトモチーフの使い方等は流石、一流。スタッフはBWと日本の混合チーム、夜神月役に浦井健治、柿澤勇人のダブルキャスト。L役は小池徹平。それ以外も豪華なキャスティングだ。 これが成功すれば、コミック~アニメ~実写~舞台~上演権ビジネス、といったコンテンツビジネスのひとつのモデルとして後に続く作品にとって大いに励みとなるだろう。世界中で『デスノート THE MUSICAL』の上演、もはや夢物語ではないのである。