冲方丁(脚本)&黄瀬和哉(総監督)インタビュー前編 『攻殻機動隊ARISE』、新しい素子はこうして描かれた 3ページ目 | アニメ!アニメ!

冲方丁(脚本)&黄瀬和哉(総監督)インタビュー前編 『攻殻機動隊ARISE』、新しい素子はこうして描かれた

『攻殻機動隊ARISE』シリーズの完結作となるborder:4が9月6日に上映をスタート。脚本・シリーズ構成の冲方丁さん、総監督・キャラクターデザイン の黄瀬和哉さんにborder:3までの振り返り、最終章を迎えての心境についてお話いただいた。

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―AA
キャラクターデザインについても伺いたいのですが、今回のデザインはこれまでの『攻殻機動隊』のキャラクターデザインから、がらりと印象が変わったと思います。キャラクターデザインについてはどんな風に決まったのでしょうか。

―黄瀬
あまり考えてないんですよ。ただ素子を若返らせるにはどうしたらいいんだろうと悩んで、色々とやってみたんですがどうしても若返ってくれない。子供にはなってくれるんですけど。そうやって悩んでいる時期に、ちょうど女性の髪型で前髪ぱっつんの人が増えている時期で女優さんもそういう前髪の人が増えていたんですよね。なので前髪ぱっつんにしてみた、という感じで(笑)。

―冲方
最初のキャラクターデザインを拝見して、いけると思いましたけどね。前髪が短くなって表情が見やすくなって、素子の内面を表現するのに思い切ったデザインになったと思いました。今までは隠すことで神秘性を出してきたので、真逆です。

―黄瀬
長くしていると結局イメージが変わらなくなってしまうんです。子供っぽくなったくらいにしか見えないので、きちんと少女にするにはどうしたらいいか。なかなか決まらなかったです。一度スッパリ割り切って、このデザインで作業を進めてみたら現場はイメージの変わりぶりにザワザワしていました、最初は。

―冲方
黄瀬さんは動かす前提で絵を描かれているので、Production I.Gの石川光久社長が「早く動かして」と言ってました。動いてみれば、絶対にその良さが誰にでもわかると話していましたよ。

―黄瀬
そうだったんですか? 僕のいないところで何を言ってるのかわからないものですね(笑)

(後編へ続く)

『攻殻機動隊ARISE border:4 Ghost Stands Alone』
9月6日全国劇場上映開始(2週間限定)

/http://kokaku-a.jp/

fd
《animeanime》
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