2016年2月11日、都内・渋谷ヒカリエホールにて『攻殻機動隊』の科学技術をリアルに体感できるイベント「攻殻機動隊 REALIZE PROJECT the AWORD」が開催された。「攻殻機動隊 REALIZE PROJECT」とは、『攻殻機動隊』に描かれている数々の近未来テクノロジーの実現を追求するプロジェクトだ。イベントではシンポジウムも開かれ、『攻殻機動隊S.A.C.』シリーズ監督の神山健治、『攻殻機動隊 新劇場版』の脚本を手がけた小説家の冲方丁、東京大学大学院の稲見昌彦らが登壇した。シンポジウムでは「義体」「電脳」「サイバー攻撃とネットセキュリティ」という『攻殻機動隊』に関連深い3つのテーマが設けられた。「義体」のテーマでは、冲方が「生身の人間とサイボーグの違いを、アニメーションで表現するときの工夫は?」と問いかけると、神山は「アニメーションで厳密に違いを表現するのは難しい」としながらも「たとえば草薙素子の場合、まばたきしなかったり、人間では不可能な超人的な動作をさせたりすることでロボットっぽさを出していた」と当時を振り返った。それに対し冲方は、「脚本上だと、人間的なロボットは人間扱いしなければならなくて、とくにタチコマやロジコマはめんどくさかった」と苦労を語った。「電脳」のテーマでは、近年急速に進化を遂げる“人工知能”へ話題が広がった。神山はAIが小説を書いた事例を取り上げ、映画監督として「危機感を覚えた」と語る。そのうで「自分の存在価値をどうやって見出すか。それが次の作品のテーマになるかもしれない」とコメントした。そのほかシンポジウムでは、「心はコピー可能か?」「外部記憶装置が発達した現代における教育の意義」「最先端のネットワーク・セキュリティ」など、様々な議論が交わされた。これまでの議論を受けて冲方は「『攻殻機動隊』のようにただ先を見るのではなく、人間のドラマをふくめた未来世界を提示していきたい。それはディストピアでもユートピアでもなく、現実で我々が感じるものを届けていきたい」と豊富を語った。一方神山は、「(『攻殻機動隊S.A.C.』から)15年経ちますが、全然古びなくて伸びしろがあるコンテンツだなと感じました。こうした議論を取り入れて、設定もストーリーも新たにつくることもできると思います。AIが進化していくなかで人間の存在意義をどう定義していくのかなど、もし機会があれば描いてみたいです」と締めくくった。またイベント当時は、攻殻機動隊 REALIZE PROJECTの新たなプロジェクト「タチコマ リアライズ」も発表された。REALIZE(現実化)を目的とした1/2モデルと、走行とネット連動を実装した1/10スケールの開発が発表された。会場では、制作段階の1/2スケールのタチコマも披露され、ゲストとして登壇した神山も興味津々な様子を示していた。
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