文化庁メディア芸術祭授賞式 4分野から多彩なアーティストが喜び語る | アニメ!アニメ!

文化庁メディア芸術祭授賞式 4分野から多彩なアーティストが喜び語る

文化庁メディア芸術祭授賞式が2月4日に開催された。近年、海外からの受賞が増えていることを反映して、会場にはこの機会に訪日した海外アーティストの姿も多くみられた。

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第17回文化庁メディア芸術祭
  • 第17回文化庁メディア芸術祭
  • ユン監督
  • 荒木飛呂彦さん
  • 柏原満さん
  • 中村公彦さん
2月5日から12日間の日程で、第17回文化庁メディア芸術祭 受賞作品展が国立新美術館などを会場に開催されている。アート、エンタテインメント、アニメーション、マンガの メディア芸術4 部門の成果を一堂に披露する場である。
期間中は、受賞作品を国立新美術館で展示するだけでなく、上映やトーク、シンポジウム、ワークショップなどを通じて最新のメディア芸術の状況を伝える。また、ジャンルに捉われない魅力を紹介する。

開催に先立つ2月4日には、今回の受賞者を招いた授賞式も開催された。近年、海外からの受賞が増えていることを反映して、会場にはこの機会に訪日した海外アーティストの姿も多くみられた。
実際に今年は4部門の大賞のうち、アート部門、アニメーション部門が海外作品、エンターテインメント部門の『Sサウンドound oオブf Hホンダonda / Aアイルトンyrton Sセナenna 1989』も日本とロシアによる共同プロジェクトだった。

映画『はちみつ色のユン』でアニメーション部門大賞を受賞したベルギー人のユン氏は、「今回の受賞にとても感謝します」と述べ、さらに本作がアジア、日本で受賞することの意味の大きさにも触れた。韓国系ベルギー人であるユン氏は、日本の映像からも大きな影響を受けたという。メディア芸術祭の目指す国際性を体現するかたちだ。
一方、日本から世界にはばたき国際的に評価されているのが、マンガ部門大賞の『ジョジョリオン-ジョジョの奇妙な冒険Part8-』の荒木飛呂彦さんだろう。今回は『ジョジョリオン』での受賞となったが、長年にわたり連載されてきたシリーズが国内外で高い評価を受けていることと無縁でない。荒木さんは関係者に対する深い感謝と伴に「今後もよい作品を描けるように努力します」と喜びを語った。

文化庁メディア芸術で、もうひとつ重要な部門が長年、文化の発展に貢献してきた人物を顕彰する功労賞である。本年はビデオアートを技術面から支えてきた阿部修也さん、音響効果の柏原満さん、コミティア実行委員会代表の中村公彦さん、映画監督・映画理論の松本俊夫さんが選ばれた。

柏原満さんは、アニメーションに縁が深い。『鉄腕アトム』や『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』、『サザエさん』、『平成狸合戦ぽんぽこ』など幅広い作品の音づくりに関わってきた。そして音響は、アニメーションいとって重要なパートである。柏原さんは「音響効果に光をあてていただいて感謝しております」と、業界を代表するかたちで喜んだ。
中村公彦さんも、「30年やってきたことをみんなを代表していただくもの」と話し、自主制作のマンガにスポットが当たることに感謝した。そして「マンガの激動の時期、この時期に自主制作が賞をいただくのは、何か意味があるのでないか」と述べ、今後も自主制作マンガの役割があるのでないかとした。

第17回 文化庁メディア芸術祭 受賞作品展
/http://j-mediaarts.jp/
会期: 2月5日(水)~2月16日(日)
場所: 国立新美術館ほか
《animeanime》
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