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『スノーピアサー』 ポン・ジュノ監督インタビュー “子どもの頃はよく洋服ダンスや押し入れの中にいました”

2月7日、映画『スノーピアサー』が全国公開となる。フランスのバンドデシネをもとに『グエムル-漢江の怪物-』などで知られるポン・ジュノ監督が圧倒的な映像を実現した。本作をポン・ジュノ監督に語っていただいた。

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― AA
韓国では昨年(2013年)夏に公開されました。韓国での反応を監督はどのように受け止められていらっしゃるのでしょうか。
また日本で公開されるにあたり、こんな楽しみ方をしてもらいたいという思いはありますか?

― ポン
日本ではSF映画として、それから「独特の列車(鉄道)映画」として、楽しんでほしいと思っています。ただ、昨年の韓国ではとても変わった現象が起きました。この作品は『グエムル』の次に私の作品として興行成績のいい映画になりました。けれども観客の意見は「好き」と「嫌い」真っ二つに分かれたんです。お互いがこの映画に対する解釈をぶつけ合い、論争にまで発展しました。そして興行はまた勢いを増す。
ネット上は激しく炎上していて、とにかく熱い状況でした。YouTubeではパロディーがいくつも作られて、動画がアップされたり、ある人はツイッターに「電車の後方車両から先頭まで突っ走ってやった!」と書き込んだり。とにかく不思議で異様な熱さを生み出した、そんな夏をこの映画と共に過ごしました。

― AA
フランスのBDや日本の漫画が大変好きだとうかがっています。そこで日本のアニメ作品などで好きなものなどありましたら、ぜひ教えてください。

― ポン
最近とは言えないかも知れませんが、数年前に見た『鉄コン筋クリート』がとても好きです。たしか監督がアメリカ人(マイケル・アリアス監督)でしたよね。松本大洋の漫画は昔から大好きで『ピンポン』も好きですし、あとは古谷実さんの漫画も大好きです。このお二人の漫画には「かわいそうな変態」というのが共通して登場します。『ヒミズ』が映画化された(園子温監督)と聞いてとても気になっているところです。
『人狼』の沖浦啓之監督の作品で『ももへの手紙』も最近BDで買って見ました。大変楽しく拝見して、出てくる妖怪のキャラクターもとてもおもしろかったです。
それから漫画の『Sunny』(松本大洋)がアメリカでも出版されていて、ニューヨークの本屋さんで読みましたよ。

― AA
ちょうど『ピンポン』は今年TVアニメ化されるので、ぜひご覧ください! 本日はありがとうございました。

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『スノーピアサー』
2014年2月7日(金)、TOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国ロードショー
/http://www.snowpiercer.jp/

公式Facebook /https://www.facebook.com/snowpiercer.jp
公式Twitter @snowpiercer_jp

監督:ポン・ジュノ

出演:クリス・エヴァンス/ソン・ガンホ/ティルダ・スウィントン
オクタヴィア・スペンサー/ジェイミー・ベル/ユエン・ブレムナー/コ・アソン
ジョン・ハート/エド・ハリス

原作: 『LE TRANSPERCENEIGE』
ジャン=マルク・ロシェット、ベンジャミン・ルグランド、ジャック・ロブ

[ストーリー]
2014年。温暖化を防ぐために人類が施した計画により大規模な氷河期が訪れる。直後、地球上の生物はひとつの列車に乗り込んだ人間たちを除いて滅亡した。最後の人類を乗せ永久エンジンと共に地上を走る“ノアの箱舟”「スノーピアサー」。その列車では、先頭車両の上流階級が後方車両の最下層を支配していた。
2031年、機は熟した。最後方車両に住むカーティスはかねてからの計画を実行に移す。最後方車両から支配者“ウィルフォード”の待つ先頭車両へ一気に駆け抜け、悲惨な現状を打破するという計画を― 。
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