近年、フランスのマンガであるバンドデシネが注目されている。文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞も受賞した『闇の国々』や『アンカル』といった傑作と呼ばれる作品の邦訳出版が相次ぐ。著名な作家が来日し、講演や日本の作家と交流する機会も増えている。こうした背景には、大友克洋や松本大洋、荒木飛呂彦、浦沢直樹をはじめ国内の大物作家がバンドデシネの面白さを語り、その影響に言及していることもある。かねてより一部のクリエイターやファンから高く評価されてきたバンドデシネが、新たに脚光を浴びたかたちである。そんなタイミングで、満を時して『はじめての人のためのバンド・デシネ徹底ガイド』が玄光社より刊行された。バンドデシネの注目作家の紹介や、日本の作家がその魅力を語るインタビューなどが掲載されている。本書の目的は、より多くの人にバンドデシネを知って貰おうというもの。話題になることが増えて興味があるけれど、どこから手をつければいいのか分からない人に最適な本だ。すでにバンドデシネよく知っている人には、もう一度見渡して、全体を掴むことが可能である。作家では、メビウス、エンキ・ビラル、ニコラ・ド・クレシー、フランソワ・スクイテンなどの作家の作品が登場する。また、フランスで人気の高い谷口ジロー、そして江口寿史、松本大洋のインンタビューが収録される。表紙は寺田克也の描き下ろしである。フランスのバンドデシネは、日本のマンガや米国のコミックとならぶ、強大なマンガ文化である。これまでとは異なったマンガにも触れてみたいという人はきっと満足出来るに違いない。そして、実際のバンドデシネを手に取る前に、この本を読んでみるのもいいだろう。『はじめての人のためのバンド・デシネ徹底ガイド』仕様: A4変型判・168ページ定価: 1890円(税込)
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