「劇場版 とある魔術の禁書目録」 中山信宏プロデューサー インタビュー シリーズ大人気の裏側 | アニメ!アニメ!

「劇場版 とある魔術の禁書目録」 中山信宏プロデューサー インタビュー シリーズ大人気の裏側

大ヒット作になった劇場版「とある魔術の禁書目録-エンデュミオンの奇蹟-」。テレビアニメシリーズ当初より、『とある魔術の禁書目録』に関わってきた中山信宏プロデューサーに製作について伺った。

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(c)鎌池和馬/アスキー・メディアワークス/PROJECT-INDEX MOVIE
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2013年2月に全国公開をした劇場版「とある魔術の禁書目録-エンデュミオンの奇蹟-」は、ファンの応援に支えられ、大ヒットを記録した。また、8月28日に発売されたブルーレイ、DVDも大人気、ブルーレイはオリコン週間ランキングの総合1位を獲得している。4月から始まったテレビシリーズ『とある科学の超電磁砲S』も大好評のなか、この9月末に大団円を迎える。
しかし、年初から続くシリーズの大きなムーブメントは、突然始まったものではない。原作からテレビアニメ化、劇場アニメ化へ続く道程で、積み重ねが産み出した。テレビアニメシリーズ当初より、『とある魔術の禁書目録』に関わってきた中山信宏プロデューサーに、劇場版「とある魔術の禁書目録-エンデュミオンの奇蹟-」について伺った。
[インタビュー取材・構成:数土直志]

劇場版「とある魔術の禁書目録-エンデュミオンの奇蹟-」
/http://www.project-index.net/

■ 映画化のきっかけ:映画でしかできないことをやろう

― アニメ!アニメ!(以下AA)
『とある魔術に禁書目録』は、2004年に原作第1巻が刊行され、2008年に最初のアニメシリーズが始まりました。その原作スタートから10年近く、ロングランで愛されている作品です。そうしたなかで2013年に劇場映画化したきっかけは何だったのでしょうか。

― 中山信宏プロデューサー(以下中山)
もともと『インデックス』は、『レールガン』というスピンオフの作品もあります。テレビシリーズで1期をやり、『レールガン』、その後に2期、という流れがあります。当然その次に『レールガン』の2期といった話もありました。けれども、その時点で『レールガン』の原作がまだ次のシリーズができるほどの量がありませんでした。
ただ、ここで止めてしまうのはもったいないですよね、という話もありました。じゃあ、作品の継続プラス、ステップアップで、次は映画にしませんかといった話がかたちになりました。

― AA
映画も、いろいろなかたちでの作り方があります。今回は完全新作、しかも原作者の方に案を出してもらうということは、かなり体力がいると思います。

― 中山
まず、原作にあるエピソードで映画に向いている尺のものがあまりありませんでした。あとは劇場なので映画にするのであれば映画でしかできないことをやりましょう、映画でしかできないことって何でしょうと言ったときに、それは原作ではできないことであろうと。じゃあ、原作でできないことって何だろうみたいな話をしていきました。
『レールガン』は一部、テレビアニメでのオリジナルストーリーの映像化はしているんです。けれども、『インデックス』はオリジナルをやったことはない。せっかくなのでそこでオリジナルをやれませんかという話です。

― AA
そこからアイデアが広がったかたちでしょうか?

― 中山
オリジナルという話をしたときに、小説でできないことって何ですかという話になりました。それは絵と音があることですよね。なので、歌をやりませんかとつながっていきます。
『インデックス』の世界で歌ものは、すごくミスマッチというか、今までなかったんです。魔術的に歌うみたいなものはありましたが、今回は映画ですのでエンタテインメントとして今回はしっかりやりましょうと。
歌があって、当然バトルはあり、既存のキャラクターたちもちゃんと活躍してというかたちで、映画の要素が固まってきました。そこで鎌池さんに「こういうことをやりたいので、原案をお願いします」とかなり乱暴なお願いをしました(笑)。

fd

《animeanime》
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