「劇場版 とある魔術の禁書目録」 中山信宏プロデューサー インタビュー シリーズ大人気の裏側 3ページ目 | アニメ!アニメ!

「劇場版 とある魔術の禁書目録」 中山信宏プロデューサー インタビュー シリーズ大人気の裏側

大ヒット作になった劇場版「とある魔術の禁書目録-エンデュミオンの奇蹟-」。テレビアニメシリーズ当初より、『とある魔術の禁書目録』に関わってきた中山信宏プロデューサーに製作について伺った。

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(c)鎌池和馬/アスキー・メディアワークス/PROJECT-INDEX MOVIE
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abesan■ 「とある~」シリーズ、アニメ化の原点

― アニメ!アニメ!(以下AA)
話が昔のところに戻ってしまいますが、そもそも中山プロデューサーが「とある~」シリーズにかかわったきっかけについて教えていただけますか?

― 中山信宏プロデューサー(以下中山)
「とある~」にかかわったきっかけは、文庫で1巻目が出たときぐらいかな。当時の会社にいたバイトの子が読んでいて、「面白いのがあるんですよ」と言われて、読んでみたらすごく面白かったんです。
担当編集の三木さんとは「シャナ」シリーズでご一緒させていただいていたので、「これ、映像化させてほしいんですけど」とお話をしたのが最初です。

― AA
こんなに息の長いヒット作になると思っておられましたか?

― 中山 
当時は全然思ってなかったですね。鎌池さんは、作家としてのかなり特殊なパターンで、こんなに刊行ペースが速い作家さんってほかにいらっしゃらないんです。『インデックス』の1巻出て、その評価がありつつ、刊行ペースが速いのがこの作品で一番強かったところだと思いますね。
通常だとやっぱり年3冊や2冊ですが、鎌池さんは普通に4冊は出されます。アニメ化の前に冊数がすごくたまっていました。アニメをやっている間にもシリーズがどんどん進んでいって、そこからスピンオフで『レールガン』も始まりました。決して質を落とすことなく、クリエティブで速い、そこが作品が長く続いた理由の1つです。

― AA
そこには当然ファンからの大きな支持があります。なぜこんなに受けるんでしょうか?

― 中山 
難しいですね。監督の考え方もたぶん違うと思うし、三木さんの考えもたぶん違うし、J.C.STAFFの松倉さんの考え方も違うと思います。
けれど自分の感覚としては、自分が面白いものを作らないとお客さんもつまらないだろうなというのが根底にあります。まず自分が面白い内容にしなきゃというのがあるんです。自分が面白いから、これはお客さんにも受け入れてもらえるに違いない、すごく乱暴な感覚がひとつあります。

あと作品では、当麻君が、当人にあまり力がない、ある種、ジョーカー的な能力であるイマジンブレイカーを持っているところだと思います。主人公の特殊性が、お客さんのニーズに合っていたところと、毎回、ヒロインがちゃんと出てきて見せ場があるところです。でも今まで出てきたキャラクターたちをちゃんと拾ってあげている。キャラクターが個々ですごく立っている。
やはりキャラクターがどれだけ魅力的かはすごく重要だと思います。そこがひとつある。原作の人気が高いというのが一番あります。

fd

《animeanime》
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