なぜいまアニメスタジオ設立なのか? CygamesPictures が語る理念と戦略 | アニメ!アニメ!

なぜいまアニメスタジオ設立なのか? CygamesPictures が語る理念と戦略

インタビュー

 
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『神撃のバハムート』や『グランブルーファンタジー』などでお馴染みのゲーム会社Cygamesがいまアニメに大きな目を向けている。2014年秋には『神撃のバハムート GENESIS』を一社出資で製作、そのビジネススキームとハイクオリティな映像でアニメ業界関係者とファンを驚かせた。
続く2015年3月にはアニメ事業部を設立、アニメの企画・製作、そしてビジネス展開を自社で開始した。アニメビジネスへの本格参入である。そしてこの4月には、さらにアニメーション制作事業のCygamesPicturesを設立する。5月には早くも稼働予定だ。
Cygamesは、なぜアニメに進出するのか?ビジネスに勝算はあるのか? アニメ事業部事業部長で、CygamesPicturesの取締役も務める竹中信広氏にCygamesPicturesの設立の理由を伺った。
[取材・構成=数土直志]

■ なぜいま新設アニメスタジオなのですか?

Cygamesは、2016年4月5日付で株式会社CygamesPicturesを設立した。本拠地は、有名アニメスタジオも数多い東京三鷹市である。ここでアニメーションの企画・制作を行うという。現在も、国内のアニメスタジオは決して少ないわけでない。いまなぜアニメーション制作会社なのか、まずここから質問をしてみた。

― 短刀直入な質問ですが、なぜいまCygamesさんが、アニメ制作会社なのですか?

竹中信広氏(以下、竹中)
実は『神撃のバハムート GENESIS』の企画を始めたぐらいから、アニメスタジオを作りたいと思ってはいました。けれども、信頼できるプロデューサーがいなければ成り立たないと考えていました。熱意を持って一緒にやっていける人間に会えたことが、今回の設立の経緯です。

― アニメ制作会社はすでに数も多いですし、自社で企画だけをやってプロダクション部門を持たない方が身軽といった考え方もあります。

竹中
それが身軽なのはおっしゃるとおりですが、ビジネス的というよりは、良いモノを作れる環境から作っていければと考えています。世間一般的に悪いと言われているアニメ制作現場の労働環境を改善していく為に、まずは自社の環境下で実績を積み重ねていきたいんです。短期的な問題解決でないですが、継続してアニメ業界に関わっていければ環境も変わっていくんじゃないかと思っています。

― 一方で2015年3月にCygamesの中にアニメ事業部を立ち上げています。こちらとCygamesPicturesはどういった関係になりますか。

竹中
CygamesPicturesは基本的にはスタジオなので、アニメの制作現場です。アニメ事業部は、制作された作品に対してどうビジネス展開をするかを考える部門です。

― 渋谷に企画部門としてのアニメ事業部があり、制作部門のCygamesPicturesが三鷹にある。少し距離がありませんか?

竹中
スタッフを集めるのに、(Cygames本社のある)渋谷では集まりづらいかなっていうのがありました。アニメ会社さんやスタッフさんは、西武新宿線と中央線のあたりに多いですから。中央線近辺、三鷹に環境と作品が整えばスタッフの方が集まってくれやすいかなと思いまして。

― スタッフは順調に集まっておられるのでしょうか?

竹中
おかげさまで応募は多いです。ただ立ち上げ時期にどういったスタッフを入れるかは重要ですから、一気に増やすということではありません。中心になれる人がいないと基本的にはスタジオとして成り立ちませんから、まずはそういう核になる方に来ていただきたいと考えています。

― 制作する作品はもう用意されているのですか?

竹中
社内から動かしたいと言われている案件はいくつかあります。ただ、スタジオを設立してすぐに複数のシリーズをやるのは、なかなか難しいです。
社内にはPVやCMのプロモーションなどの短期的に終わる案件の需要も多数あるので、それをまずCygamesPicturesでしっかりとやっていこうと。その中で体制を整えていき、シリーズを作れるくらいになるところを目指していきたいですね。
今のスタジオの規模ですとシリーズ1本をやりながらプロモーションビデオを作っていくと、もう人が入れるキャパは埋まってしまいます。まずはそこを目指して、どんどんステップアップして拡張していければと考えています。
《animeanime》
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