― アニメ!アニメ!(以下AA)
鎌池先生は、どのようなリアクションでしたか?
― 中山信宏プロデューサー(以下中山)
鎌池さんには、いくつかプロットを描いていただけたんです。歌でやるんだったらこういうことが考えられますというかたちです。宇宙エレベーターという鎌池さんの方のアイデアもその時ありました。複数のプロットをいただき、それをみんなで話し合って、今回の流れになりました。
― AA
映画をやると言ったときの周りのスタッフの反応はどうだったのですか。
― 中山
当然、映画は映像制作のクリエティブの部分では、モチベーションにもなります。それをみんなで頑張ってやっていきましょうみたいなところはありましたね。
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― AA
今回はステージアップみたいなところがあると思います。それに加えて、アクションシーンをはじめ映像にすごく力を入れています。それはテレビで見られない部分だったと思いますが、それも考えられましたか?
― 中山
結果的にだと思います。映像的に派手になったのは、そうした舞台を本の段階で作っていたということもあって、結果的にという部分もあるんです。
そこをまとめる段階で監督とみんなで話して、さらに脚本のところで吉野さんに入っていただきました。吉野さんには今回初めて『インデックス』で入っていただいたんですけれども、原作をすごく研究した上で『インデックス』らしさってこういうところじゃないですかというのをいろいろ言っていただきました。
エンタテインメントとして必要な要素、面白いものを作る上でのお約束みたいなものがありますよねと。そうした要素を出したうえで本を組み上げた結果、ああした舞台が用意されました。
個別のシーンに関しては、やはりそれは劇場ならではのクオリティーと、あと絵の作り方ですよね。ワイドスクリーンやでかい画面で観ることに耐えられるアクションの動きですとか、コマ割りとかレイアウトとかいうところも含めて、それは意識して作っていったところです。
[商品情報]
/劇場版「とある魔術の禁書目録―エンデュミオンの奇蹟―」
2013年8月28日(水)発売