初音ミクの暴走のルーツは「らき☆すた」?ハイスピードでハイテンションな楽曲でおなじみ、cosMo@暴走Pインタビュー 3ページ目 | アニメ!アニメ!

初音ミクの暴走のルーツは「らき☆すた」?ハイスピードでハイテンションな楽曲でおなじみ、cosMo@暴走Pインタビュー

[2010年2月に掲載されたインタビュー再録] 「初音ミクの消失」でも人気のcosMo@暴走Pの4年前のインタビュー。いまなお大きな影響を与え続けるPの発言を振り返る。

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cosMo@暴走Pさん
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■ 実は・・・違うんです。

― cosMoさんといえばミク使いの印象がありますが、他に気になるボカロがあったりしますか?
cosMo@暴走P

― 暴
「暴走」と「消失」のせいでミク使いの印象があるみたいなんですが、一番使ってるのはリンなんですよね。

― そういう印象はないですね。いわれてみれば・・・という感じではあるのですが。個人的には、レンの印象の方が強かったりします。

― 暴
それもなんですよね。レンなんて一曲ぐらいしか作ってないのに(笑) しばらくはリンをメインにいこうと思ってます。。

― リンレンのact2や、他のボカロで気になったりするものはあったりしますか?

― 暴
act2はあまり好きではないんですよね。他のボカロも全く触ってないんですよ。あまり新しいものに飛びついたりする方ではなかったりするので。


■ ボカロ界も遂にここまできたか

― 「消失」を発表されてから1年ほど経って、EXIT TUNESの「Vocarhythm」*1収録の要請がきたときはどういう感想でした?

― 暴
やっとボカロ界もここまできたかっていう感じでしたね(笑) ニコニコ動画で人気の曲を集めてCDに入れたコンピレーションアルバムとか面白いよなってずっと思っていたので。
個人的には、2008年の最初ぐらいにはそういうCDが出てくるんじゃないかなって思っていたんですが、意外に出てこなかったので、お話をいただいたときは「やっときたよ」って思ったぐらいでした。

― 待望の状況だったわけですね。

― 暴
そうですね。この頃からボカロP同士やPと歌い手さんのコラボレーションなんかも増えてきましたし。

― 1/20にEXIT TUNESから発売されたコンピレーションアルバム「Vocalolegend」にはirohaさんの大ヒット曲「炉心融解」をcosMoさんがアレンジした「炉心融解(Hard-R.K.mix)」が収録されますが、もともとどう言った経緯でアレンジすることになったんですか?

― 暴
前々から「炉心融解」は好きだったんですが、イベントに出かけたときに作者のirohaさんと動画を作成したなぎみそさんがいる場で、知り合いが「オレ炉心のアレンジ作る!!」って言ったので、勢いで「じゃオレも」って言ったのが発端ですね。結局その知り合いはアレンジ作らなかったんですが(笑)

― ずいぶん軽いノリでやることになったんですね。

― 暴
アレンジのきっかけなんてそんなもんですよ(笑) で、せっかくなのでなぎみそさんに「オレ炉心のアレンジ作るんで、よかったら動画を・・・」ってお願いしたら「いいよー」って快諾していただけて、あの動画が出来たっていう訳なんです。

― 作成時間は結構かかったんですか?

― 暴
曲のアレンジそのものはそんなにかかっていないんですが、リンの調教にすごく時間がかかりましたね。ああいう調教はあの時初めてやったので。
一応irohaさんからVSQファイル(ボーカロイドで作成した内容を記録したファイル)をもらって調教だけをやったんですけどね。

― 苦労談などはあったりしますか?

― 暴
どんなアレンジでもついて回ることだと思うんですが、原曲をリスペクトしつつどう自分の色を出していくかっていうことをすごく考えました。でも自分では満足がいくものが出来たと思っています。

― irohaさん意外に好きなPの方がいらっしゃったりしますか?

― 暴
Treow(逆衝動P)さん*3とハチさん*4はすごいなぁって思っていつも聞いてます。PVも全部自作で・・・僕はPV作れないから早々に降伏宣言しています(笑)

― ライバルというか、気になるPの方とかはどうでしょう?

― 暴
よく知ってるというところで、OSTER projectさんですね。あと、悪ノPさんの「悪ノ召使」*5をアレンジしてみたいですね。

― それは私もぜひ聞いてみたいです!最後に、ファンの方に一言。

― 暴
これからも曲をリリースしたら聞いていただけるとうれしいです。よろしくお願いします。

本日はありがとうございました。

「暴走」という言葉とスピード感あふれる楽曲からは全く想像が出来ない、物静かで穏やかな方でしたが、話す言葉の中にも心の強さを感じさせるところがあり、実は熱い人なのではないかと思われる印象でした。これからの創作活動も楽しみにしていきたいですね。
[インタビュー:木陰ハルカ]
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