1月20日、東京・新宿で、CGアニメーションの制作会社スタジオアールエフの設立ほぼ2周年記念パーティーが開催された。スタジオアールエフは『URUDA』や『CATBLUE:DYNAMAITE』など、個人制作の3D CGアニメーションで知られるロマのフ比嘉さんが、2007年に立ち上げた制作会社である。3D CGを中心に様々な映像制作を行っている。 今回のパーティーは、過去2年間の活動を支えた関係者への感謝の気持ちを伝えるものとして企画された。会場にはロマのフさんが予想を大きく上回った笑うほど多数の参加者が集まり、大賑わいとなった。 今回のパーティーの目玉のひとつが、ロマのフさんが現在進める企画のパイロットフィルムの紹介だ。上映された映像は、バリバリの3D CG、戦国時代の甲斐・武田と越後・上杉がぶつかり合う川中島の戦いを舞台にリアルに再現された武将たちである。戦国時代をフルCGという意表をつく設定だ。 そして、パイロット映像は中盤からさらに意表をつく展開になる。場面には突然異星人=エイリアンの大群が現れる。物語のプロットは、戦国時代に突然押し寄せてきた異星人と戦う武田・上杉連合!(らしい)、最後にタイトル『戦国エイリアン』の文字が浮かび来場者の笑いを誘った。CGの技術と絶妙なギャグのアイディアが混ざった独特のテイストは、完成作品を是非見たいと思わせるものであった。 ロマのフさんはこの作品について、「『アバター』のような作品は日本では不可能。そうした作品とは違う日本人にしか出来ないCGを考えてこの作品を考えた」と話す。「これは僕にしか出来ないし、海外でも楽しんで貰える」と自信を見せた。 作品はまだ企画段階のため、作品紹介にあたってはスタジオアールエフからビジネスで興味を持ったら声をかけて欲しいとのアピールもあった。 ロマのフ比嘉さんの自主制作活動は1997年の『ONE DAY, SOME GIRL』まで遡る。インディーズ系の映像コンテスト出身のアニメーション作家の中では、新海誠さんらと共に第一世代と言ってもいいだろう。2人を筆頭に、その後、数多くの個人作家が商業シーンにデビューしていった。 一方、ロマのフ比嘉さんや新海誠さんは、個人制作からより大きな枠組みで作品制作を進めるようになっている。先日、新海誠さんも新作映画の制作に入っていることを発表したばかり。 前作の長編作品『CATBLUE:DYNAMAITE』から4年近く、ロマのフ比嘉さんの新たなプロジェクトが動き出し、第一世代のクリエイティブは益々活発になっている。スタジオアールエフ /http://studio-rf.com/index.html
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