現代マンガ図書館の創立者 内記稔夫氏が逝去
現代マンガ図書館の創立者である内記稔夫氏が、6月1日に逝去した。1937年東京生まれ、74歳だった。
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2009年12月には、東京国際マンガ図書館(仮称)の設立を目指す明治大学に約18万点の蔵書を寄贈した。そのコレクションは現在、明治大学 現代マンガ図書館の基盤として研究や文化活動に広く活用されている。
内記氏の功績は、マンガ愛好家のコレクションとしてだけでなく、文化保存を意図して系統的にマンガ単行本、雑誌を収蔵したことである。その膨大な蔵書には、昭和30年代に発行された貸本マンガや、現在広く活躍する作家のデビュー作、初期の作品を数多く含むのもそうした成果だ。
近年、マンガの資料としての保存やデータベースの必要性が叫ばれている。しかし、内記氏は50年以上も前に、個人としてそうした活動を始めていた。1997年には、現代マンガ図書館の設立と運営に対して、第一回手塚治虫文化賞特別賞を受賞している。
明治大学 現代マンガ図書館
http://sites.google.com/site/naikilib/