KDDIが提供する配信アプリ「αU metaverse（アルファーユーメタバース）」にて、2024年5月20日から26日まで「ライバーランキング決定戦 さくらんぼカップ」が開催されました。
「αU metaverse」は、ほかの配信アプリと違い、仮想空間に構築された街を散策しつつ、音声でコミュニケーションができるメタバースアプリ。いわゆるボイスチャットが標準搭載されたようなかたちであり、定期的に開催されるランキングイベントでは、ライバーの皆さんと直接音声で交流できる「おしゃべりイベント」の側面も持つユニークな催しとなっています。
今回はその「ライバーランキング決定戦」の総合ランキング上位者に贈られる特典（賞品）としてインタビューを実施。
1位の「こびうりこ」さん、2位の「冷水ルルナ」さんも期待の新星として注目されているライバーであり、どんどんと活動の幅を広げている注目株でもあります。
そんなお2人から飛び出した今後の活動への決意表明とは……!?
［文・取材＝気賀沢 昌志］
◆αU metaverseから世界へ羽ばたけ！【こびうりこ】さん
――それではまず、自己紹介をお願いします！
「媚び売りの国」からやってきた、媚びを売りながら生活している、こびうりこと申します！ 普段はTikTok LIVE、YouTube、そしてαU metaverseで活動しています!!
――普段はどのような活動をされているのですか？
TikTok LIVEとYouTubeはゲームをしながらの雑談、αU metaverseは雑談がメインです。ゲームの上手い・下手はひとまず横に置いておくとして、プレイしながらリスナーさんとまったりしている時間がほとんどですね。
YouTubeでは『バイオハザード7（レジデント イービル）』『Supermarket Simulator』『バニーガーデン』などをプレイしました。リスナーさんとしては私の反応や叫び声が楽しいみたいで、「叫び声が気持ち悪い、だがそこがいい！」と好評でした！
――αU metaverseの「ライバーランキング決定戦 さくらんぼカップ」で見事総合ランキング1位に輝きましたが、イベントに出場しようと思ったきっかけは何だったのですか？
そもそも私、配信を始めたのは、YouTubeやTikTok LIVEよりもαU metaverseのほうが先なんです。αU metaverseで配信デビューし、そこからYouTubeとTikTok LIVEに活動を広げていったんです。
――珍しい経歴ですね。
そうだと思います。私はファンスターというライバー専門マネジメントプロダクションにも所属しているのですが、「今度こんなランキングイベントがあるんだけど」というお知らせをもらい、そこで初めてαU metaverseのことを知りました。
元々パソコンを持っておらず、スマホのアプリでしか配信できない環境だったのもあるのですが、何より特典として上位入賞者に贈られるゲーミングPCが魅力的でしたね。おかげでYouTubeデビューができ、一気に活動の幅が広がりました。
――事務所にも所属されているのですね。
はい。ただ普段の活動は個人の裁量で判断している部分も多いので、基本的な部分では個人の感覚のほうが強いです。
――αU metaverseは、3Dアバターを作成して街の中を歩き回り、音声でコミュニケーションをとるという独特の環境です。すごくユニークですよね。
そもそもYouTubeなど一般的な配信プラットフォームはコメント欄との交流が基本ですよね。でもαU metaverseは特別な準備がなくてもお喋りできてしまうんです。
ライバー側としてもリスナーさんと直接お喋りできる機会なんて、特別なイベントでもない限りありませんし、ほかのライバーさんとも偶然出会って突発コラボをするのも当たり前です。そういったカジュアルな空間がおもしろいと思います。
――音声コミュニケーションで気を付けていることはありますか？
やはり距離感の近さが魅力だと思いますから、私だけでなく、リスナーさん同士でも仲良くいてほしいと思っています。そのため敬語禁止の時間を作ったりして、年齢性別関係なく仲良くなってもらうことを意識しています。
もし敬語を使ってしまったら過去の黒歴史や恋愛の失敗談をするなど、罰ゲームで盛り上がることもありますよ！
――αU metaverseに参加して、ご自身の活動で何か変化はありましたか？
2023年10月に開催された「ライバーランキング決定戦バーチャルハロウィーン2023カップ」では、VTuberの犬山たまきさんがαU metaverseの公認アンバサダーに就任し、3位までに入賞するとコラボができるというイベントがありました。
ありがたいことにそこでも入賞することができ、犬山たまきさんとコラボをさせていただいたのですが、そのときに間近で拝見したことで「VTuberとはこういうものなんだ！」「こういう感じで皆さん配信しているんだ！」と基本的な部分からの気付きや学びがありました。私がYouTubeを始めたのは、まさにそのコラボがきっかけでした。
――本当にαU metaverseで活動の幅が広がっているのですね。
元々人とお話ししたりワイワイしたりするのが好きなんですよ。
配信するにあたっては、例えば名前を「こびうりこ＠みんな集合！」みたいにして配信を始めると、その名前でリスナーさんたちに通知が届くんです。すると「来いって言われたから来ました！」みたいなリアクションをしてくれて、こちらとしても「ちゃんと私のことを見てくれているんだな」とうれしくなります。そういうのがいいですよね。
――そういえば、ぶいごま（V後藤真希）さんとコラボされたときもランキングイベントの1位になり、その特典として実施されたものでしたよね。
そうですね。あのときもリスナーさんのおかげで1位を取らせていただきました。
――実際のところ、αU metaverseのランキングイベントにはどれくらい参加されているのですか？
初参加してから、この6月でちょうど1年です。もう10回以上は出させていただいています。
――ランキングイベントで心がけていることはありますか？
YouTubeのような配信媒体とαU metaverseを切り分けて考えています。
αU metaverseのリスナーさんと直接お喋りできるところは大きなポイントだと思っているので、普段はYouTubeやTikTok LIVEに活動の軸足を置き、イベントのとき以外はなるべくαU metaverseにログインしないようにしてレア感を高めています。そうすることで、リスナーさんたちに違った楽しみ方を感じてもらえればと思いました。
ただしその分、イベント中は7時間とか8時間ログインして、しっかりとリスナーさんと向き合うようにしています。たまに予告なしでログインしたりすると「なんでいるの!?」みたいに驚かれますし、そういったサプライズでも楽しんでもらえればと思っています。
――「さくらんぼカップ」は参加してみていかがでしたか？
今回もリスナーさんと楽しい時間が過ごせたのと、ほかのライバーさんからも「頑張ろうね」と声をかけてもらったりしてさらに仲良くなりました。参加するたびに人の輪が広がる感じがしていいですね。
――もっとバチバチにやり合っているのかと思いました。
イベント終了直前はバチバチになりますよ（笑）。贈られたギフトと集客数をポイント化し、それでランキングを競うのですが、リスナーさんもギフトの数をチェックしたり、ライバーさんたちもそれぞれの部屋に戻ったりして、そこからさらに追い上げに入るんです。
――そこで熱いデッドヒートが繰り広げられるわけですね。
今回2位に入賞した冷水ルルナちゃんも、終了間際の段階では総合ランキングに入っていませんでしたからね。それが終わった瞬間に2位にいて「えっ!?」って（笑）。最後の最後まで分かりません。その終了直前だけは心の底からヒヤヒヤしています。
――そこで得た横の繋がりでコラボをしたりしないのですか？
たなかみゆさんと歌ってみたコラボをしたいとは思っています。ただお互いに事務所に所属しているので、事務所の許可が必要だったり準備が必要だったりしますから現在調整中ですね。吉報をお待ちください！
――今後やりたいこと、または夢は？
億万長者になることですね！（笑）それはそれとして、いろいろな人ともっともっとお喋りをして、いろいろなことを吸収していきたいです。
それに私の配信を見て「このゲームを自分もやってみたい」と思ってもらえるようなライバーになりたいですし、αU metaverseの参加者として恥じないライバーにもなりたいです。
もっと言うなら、αU metaverseをサーバーダウンさせるくらい、私を見に来てくれるリスナーさんを増やしたいです！
◆弾き語りで酔わせます！【冷水ルルナ】さん
――まずは自己紹介をお願いします。
アコースティックギターで弾き語りをしている冷水ルルナと申します。よろしくお願いします。
IRIAM（イリアム）でのライブ配信をメインに、たまにVoice Pococha（ボイスポコチャ）でも配信しています。αU metaverseでは雑談が中心です。
――もしかして緊張されていますか？
こうして対面でしっかり取材していただけるのは今回が初めてなので、とても緊張しています……。
――初々しい……。
いえいえ……。
――配信時間は決まっていたりするのですか？
月・水・木・土曜日は19時30分から21時30分頃までIRIAMで配信することが多いです。そのほかは11時から13時くらいの時間帯に、お昼休憩の時間帯に聞けるような配信をしています。
αU metaverseも、イベントがない日でも毎月20日ほどはログインしています。
――弾き語りで得意な曲は？
個人的に好きなのは椎名林檎さんの「丸の内サディスティック」とか、最近だとtuki.さんの「晩餐歌」でしょうか。J-pop、懐メロ、ジブリ系もいろいろと聞きます。
ただIRIAMのリスナーさんはアニソンやボーカロイド好きが多いので、最近の流行歌をリクエストしてもらうことが多いですね。
――αU metaverseに参加することになったきっかけを教えてください。
去年の8月頃、「こういうのがありますけど参加しますか？」とお誘いがありました。
音声コミュニケーションという独特の環境でしたから、当初はリスナーさんとの距離の近さに驚きましたね。しかも初参加したのが「ライバーランキング決定戦 夏のチーム対抗戦！」という個人戦ではなく団体戦イベントで、いきなり別の媒体で活動しているライバーさんたちとのコラボですよ！ リスナーさんとの交流も楽しかったし、ほかのライバーさんとも仲良くなれて、とても新鮮でした。
――配信アプリとしては独特ですが、すぐに慣れましたか？
そうですね。街中を歩くというアクション操作やエモートの切り替えなど、当初はすごく戸惑いました。それに音声コミュニケーションも、ゲーム配信自体をやったことがなく、すべてが新しい体験でした。
――音声コミュニケーションの配信スタイル以前に、全部が初めての体験だったのですね。
そうなんです。チームメイトになったライバーさんたちの中で私だけが初参加で、しかもみなさんαU metaverseの先輩ですからね。馴染めるか不安がありましたし、おそらく人見知りを発動していたと思います。そんな私を優しく迎えてくれたことを今でも覚えています。
――今回実施された「さくらんぼカップ」は何度目のイベント参加になるのですか？
昨年初めて参加してから毎月ほぼ参加しているので結構な回数になっていると思います。
――「さくらんぼカップ」はいかがでしたか？
WEBメディアの掲載権が賞品でしたから、いつもより告知を頑張りました！
ランキングイベントは最後の局面で順位が大きく変動することがよくあるので、どうにか2位には入りたいと思い、ドキドキしながら結果を待ちました。
――1位ではなく？
1位はやはり、うりちゃん（こびうりこ）かなって。
――うりこさんもおっしゃっていましたが、急にルルナさんの順位が伸びて驚いたそうです。そのへんの戦略を立てていたりしましたか？
はい（笑）。IRIAMのランキングイベントも同じですが、やはり最後が勝負です。最後に来られないリスナーさんもいるので、そこに至るまでは比較的抑えめにしていますね。
ですから最後は「どうなるかわからないけれど、このくらいギフトがあればいけるかも！」とリスナーさんに伝えてお力を貸していただきました。普段はお願いとかしないのですが、このときばかりはどうしても2位に入りたくてリスナーさんに頼ってしまいましたね。
――「もし2位に入れたら、インタビューでこんなことを話したい！」というイメージはありましたか？
絶対に伝えたかったのは、いつも応援してくれるリスナーさんへの感謝の気持ちですね。これだけ多くのライバーさんがいて、しかもほかにやることもある中で私の配信に来てトークや歌を聞いてくれる。それは本当にすごいことだと思っています。いつもありがとうございます！
――何かあったときに最後に支えてくれるのがファンですからね。本当に大きな存在だと思います。
αU metaverseはとくにリスナーさんとの距離が近いので、いつもお友達感覚で接しています。そのときに集まった人数にもよりますけど、普段の配信では絶対に言わないような本音を言ったりとか、一緒に近くを歩いたりとか、いろいろなことをお喋ります。私のことも知って欲しいし、リスナーさんのことも知りたいので、その意味でも特別なアプリですね。
――今後、やっていきたい活動の目標や夢を教えてください。
まずαU metaverseでは企画をやってみたいですね。具体的なアイデアはまだありませんが、今は話すだけになってしまっているので、もっとイベント感が出ることをしたいです。
普段の活動では、得意な弾き語りを中心に、多くの媒体で活躍して私のことをひとりでも多くの人に知ってもらいたいです。そのためにも、いろいろなことに挑戦したい気持ちです。まだノープランですが（笑）。
――まだ配信したことがないというゲーム配信はいかがですか？
やりたい気持ちはあるのですが、手持ちの機材がノートパソコンだけなんです。ですからスペック的にできるかどうか……。いずれYouTubeでも本格的に活動したいと思っていますから、それを含めてもっといい機材を揃えて、いずれはやりたいと思っています。
――それでは最後に読者へメッセージをお願いします。
ギターと歌が大好きで、それだけは誰にも負けない自信があります。
私は慣れた人には思ったことをストレートに言ってしまうところがあるので、もしかしたら慣れてくると好き嫌いが分かれてくるかもしれません。それでもいいなと思ってくれたら、本当にいろいろなところで活動していますから、来れるところに少しでもいいので来てもらえたらうれしいです。
αU metaverseでもほとんど毎日ログインしているので、この機会にぜひいろいろとお喋りしましょう！
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