■動物擬人化キャラクターの魅力はどこに…?
――お2人が同じ作品でしっかりと一緒になるのは、今回が初めてだとか。
小原:こんなにガッツリとご一緒するのは初めてですね。最初にご一緒させていただいたのは、別の作品で。
久野:たしか2年くらい前だよね?
小原:久野さんとご一緒できるのが、すごく嬉しかったのを覚えています。本当は現場でも話しかけたかったのですが、緊張していたのと、久野さんは主人公を演じていたので、セリフ量も多いから話しかけたらご迷惑になるかもと遠慮してしまって……。でも、久野さんの方から話しかけてくださって、すごく優しい方だなと思いました。
久野:そう言われると恥ずかしい……(笑)。
――久野さんから見た小原さんの当時の印象はいかがでした?
久野:そのときは事務所に所属したばかりだという話を聞いていましたが、堂々とアフレコに臨んでいる姿が印象的でした。そのときに小原ちゃんが演じていた役は、ギャップがあって難しい役だったのですが、しっかりと演じられていたので、頼もしいなと思いました。
小原:そんなにふうに言ってくださるなんて……。当時は緊張しすぎて吐きそうでした(笑)。
久野:全然そんなふうに見えなかったよ!?(笑)
――久野さん演じるユカリは料理が得意であったり、食にこだわりを持っているキャラクターですが、お2人も何かこだわりを持っていたりしますか?
久野:特にこだわりはないかもしれないです。食でいうと、パクチーはちょっと苦手で……。
小原:え、そうなんですか? 私もパクチーは食べられないです!
久野:そうなんだ、一緒だね(笑)。あとは、お芋が好きです!
小原:え! 私もお芋が好きです!(笑)
久野:本当?食の好みが合うんだね! 私はお芋だったらなんでも好きで、家でもよく肉じゃがやポトフを作っています。小原ちゃんは何かこだわりってある?
小原:こだわりというか、ミユビとの共通点ならありますね。ミユビはナマケモノなのにスポーツが好きで、部屋にはいろんなスポーツ器具が置いてあるんです。私も学生の頃から体を動かすことが好きなので、すごく共感できます。
ちょうど、この作品の収録をしていたときはジムに通っていたので、ダンベルを見るとミユビを思い出していました。本当だったらミユビもダンベルを持ち上げたかったんだろうなって(笑)。
獣生ミユビ役・小原好美さん
久野:もしミユビが持ち上げたら、またギャグシーンになっちゃうね(笑)。
――近年、動物擬人化キャラクターが出てくる作品が増えていますが、魅力はどこにあると思いますか?
久野:やっぱりビジュアルですね。耳やしっぽのモフモフ感は動物擬人化キャラクターならではだと思います。
小原:あとは性格や言動が、基にしている動物の特徴を捉えた描かれ方をしているので、そこも動物キャラの良さなんじゃないかなと。
久野:「シートン学園」ではたくさんの種類の動物が出てくるし、こんなに個性的なキャラクターたちが一緒に部活動をするっていうのは、すごいよね。
小原:そうなんですよね。それをひとつの物語としてまとめているので、収録のたびに、すごいなと感じていました。
久野:ミユビがかぶっている帽子もすごくかわいいよね。
小原:これ、帽子じゃなくて頭に生えたコケなんですよ(笑)。
久野:そうだったんだ!でもおしゃれなベレー帽に見えるね!
小原:ミユビはこのコケを食べているんです! 最初にその設定を聞いたときはすごく驚きました(笑)。
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