梅原裕一郎&七海ひろき「マッシュル-MASHLE-」で悪役を演じる苦労を語る…対決シーンで“ツッコミの大切さ”を学ぶ?【インタビュー】 | アニメ!アニメ!

梅原裕一郎&七海ひろき「マッシュル-MASHLE-」で悪役を演じる苦労を語る…対決シーンで“ツッコミの大切さ”を学ぶ?【インタビュー】

TVアニメ『マッシュル-MASHLE-』より、「七魔牙(マギア・ルプス)」のリーダー・アベル役の梅原裕一郎さん、アビス役の七海ひろきさんのインタビューをお届け。

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絶賛放送中のTVアニメ『マッシュル-MASHLE-』において、5月26日放送の第7話より敵組織「七魔牙(マギア・ルプス)」のアベル・ウォーカーとアビス・レイザーが本格登場します。

本作は、甲本一さんが「週刊少年ジャンプ」(集英社刊)にて2020年より連載している同名“アブノーマル魔法ファンタジー”を原作としたTVアニメ。魔法界を舞台に、魔法が使えない少年マッシュ・バーンデッド(CV:小林千晃さん)が鍛え抜かれた筋肉を使い、魔法学校のトップ・神覚者を目指すストーリーが展開しています。

この度アニメ!アニメ!では、主人公・マッシュと敵対することになる「七魔牙(マギア・ルプス)」のリーダー・アベル役の梅原裕一郎さん、アビス役の七海ひろきさんにインタビュー。ギャグシーンが多い本作で悪役を演じる難しさ、また悪役を魅力的に演じる上で意識していることなどを聞きました。

[取材・文:米田果織 撮影:吉野庫之介]



梅原裕一郎はマッシュ役を受けていた!? 七海ひろきはジャンプ作品出演に「ひゃっほー!」


――原作・台本を読んで受けた本作の印象を聞かせてください。

梅原:テンポが良く、ギャグシーンも満遍なく散らばっていて、見ていてすごく楽しくなる作品だと思いました。特に序盤は、世界の常識を覆すようなマッシュのとんでもない行動に驚かされた共に、笑わせてもらいましたね。

七海:友情や家族愛の中にギャグシーンも織り交ぜられていて、シリアスな場面でも常に笑えるというのが特徴的な作品だと思いました。また、マッシュの“筋肉ですべてを解決する”部分にすごく夢を感じました。私たちも魔法は使えないけれど、「鍛えればもしかしたらこんなこともできるかも?」と(笑)。





――原作を読んでいて、再現したいシーンがあったのですか?

七海:まだアニメ化されていないところなので詳しくは言いませんが、とあるシーンで「そうはならないだろ!」と大爆笑しました。アニメでそのシーンを見るのを楽しみにしているんです。

――七海さんは、アビス役に決定し「嬉しすぎて夢かと思いました」とコメントされていました。原作に思い入れがあったのでしょうか?

七海:もともと原作を読んでいて大好きな作品だったということもありますが、昔から“ジャンプっ子”だったことが一番の理由です。ジャンプ作品に声優として出演できることが、とにかく嬉しくて…! 決まったと連絡を受けた時は「ひゃっほー!」と叫び、一人で祝杯をあげました(笑)。

――小林千晃さんと川島零士さん(フィン役)にインタビューした時も、“ジャンプっ子”だったというエピソードを語っていました。その際、『ボボボーボ・ボーボボ』や『アイシールド21』を読んでいた頃の懐かしさを感じたと口を揃えていましたが、七海さんもその感覚はわかりますか?

七海:原作者の甲本先生がそれらの作品の影響を受けていると、単行本で語っていらっしゃいましたね。私も作品を読んでいたので、「確かに!」と思いました。



――このインタビュー時点で、アニメは2話まで放送されています。印象に残ったシーンはありますか?

梅原:マッシュとレグロ(マッシュの父/CV:チョーさん)の会話シーンですね。実は僕、オーディションでマッシュ役を受けていたんです。

――え!?

梅原:驚きますよね(笑)。僕も受けながら「絶対マッシュじゃないな」と思いながら演じていました。そのオーディションで、レグロとの会話シーンを演じる場面があったので「完成したらどんなシーンになるんだろう?」と気になっていました。実際に見てみて、シュールなやり取りやボケとツッコミの応酬が楽しかったです。



七海:印象的なシーンが多すぎて、語るには時間が足りない……! なので、あえてOP映像とED映像を挙げようと思います。作品の面白さと爽快さが感じられるOPと、シュークリームに焦点を当てたかわいいED。『マッシュル-MASHLE-』の世界観が詰め込まれていて、毎週「良いOPとEDだな~」と思いながら見ています。



悪役を演じる上で意識していることとは?対決シーンで“ツッコミの大切さ”も学ぶ


――緩い空気感を持つ本作において、敵であるアベルとアビスは間違いなくアクセントとなるキャラクター。演じる上で工夫したこと・気を付けたことはありますか?

梅原:マッシュたちと立場や年齢はあまり変わらないはずなのに、一回りも二回りも上に感じてしまうアベルとアビス。そこが“強さ”の表現になると思ったので、とにかく圧倒的な余裕を匂わせ、信念に従った迷いのない行動をしているということを意識しました。

七海:アビスは、小さい頃からつねに孤独や寂しさを感じているキャラクター。登場シーンでは仮面をつけていて表情がわからないため、そんな孤独や寂しさを声の表現から感じ取ってもらおうと考えながら演じました。また、「そこまで“悪”という感じを出さないで」とディレクションを受け、ナチュラルだからこそより怖く見えるという演技を意識しました。





――梅原さんも同様のディレクションを受けたのでしょうか?

梅原:そうですね。また、僕が最初に作っていったアベルのお芝居は「自己完結型」でした。人と対話せず、独りよがりな話し方というか……。しかし、監督から「もう少し相手と対話しても良い」とディレクションを受けて、アベルは悪役だけれど対話できる人間なんだと演技を切り替えました。

――それは、どういったニュアンスの違いになるのでしょうか。

梅原:う~ん、これは感覚の話になってしまうのですが、歩み寄るわけでもなく、突き放すわけでもなく、ちゃんと“相手にかける”という感じでしょうか。そのディレクションを受けて、アベルは独りよがりではなく、自分の考えや思想を相手に伝える意思を持っているキャラクターであることを理解しました。

――本作はもちろん、昨今の作品では悪役がとても魅力的に描かれています。お2人は悪役を演じる上で気を付けていることなどはありますか?

梅原:悪役って、意外とヒーローよりもそこに至るまでの理由や動機付けが描かれることが多いですよね。僕は作品を読んでいて、ヒーローの気持ちはわからないけど悪役の気持ちはわかるということが結構あります。誰しも持っている人間の汚い部分が増幅されたのが悪役だと思っているので、その感覚がわかる分、アプローチしやすいと思います。



――七海さんはいかがでしょうか? 梅原さんの言葉にすごく頷いていらっしゃいましたが……。

七海:本当にその通りだと思います。悪役にはヒーローにはないかっこ良さがあって、その信念を表現するのはとても面白いです。



――敵組織の役柄を演じる2人から見ての、マッシュやフィン等の印象を教えてください。

梅原:僕たちと空気感が全然違いますよね(笑)。

七海:楽しそうですよね(笑)。

梅原:彼らの独特のノリが、敵組織と対決している時ですら急に差し込まれてくるんです。原作を読んでいて面白い部分ではあったのですが、演じるのは少し難しくて……。アベルとしてどこまでギャグに寄って良いのかわからないんです。明らかにギャグのセリフがあっても、これみよがしにやるとアベルのキャラとズレてしまうし。なので、つねにシュールなギャグシーンを演じているマッシュやフィンたちは大変だろうなと思いました(笑)。

七海:特にフィンですよね。我が道を行くキャラクターたちがあんなにいる中で、ちゃんと道を正そうとしている姿に感動すら覚えます(笑)。この作品において、フィンが一番の常識人なのではないでしょうか。フィンがいるからこそ、ストーリーがまとまっていると言っても過言ではない(笑)。

梅原:それ、アベルとマッシュの対決シーンでも思いました。2人ともマイペースだから、オチのない世界になるところを、ラブ・キュート(※七魔牙の1人)がツッコんでくれてなんとか成り立っていた。「ツッコミがいて、初めてギャグはオチるんだな」とツッコミの大切さを学びました(笑)。



――対決シーンでまさかの学びが(笑)。そんな、シュールなギャグシーンや熱いバトルシーンなど色々な要素を併せ持つ『マッシュル-MASHLE-』。ズバリ、2人が思う本作の見どころは?

梅原:マッシュの持っている空気感やフラットな思想に、誰とでも溶け合ってしまうような不思議な魅力があると思います。それと相対した時に他のキャラクターがどういう動きをするのか、我々悪役がどのように心が変わっていくのか、そういったところに注目していただけたら、より作品が面白くなるのではないでしょうか。

七海:どんな強いキャラクターと相対しても、絶対めげないマッシュの心の強さが本作の魅力だと思います。マッシュの鋼の精神は見ているだけで勇気づけられると思いますので、それに関わっていくアベルやアビスの変化にも是非注目してください。



TVアニメ「マッシュル-MASHLE-」

■放送情報
TOKYO MX他にて毎週金曜24時00分より放送中!

■スタッフ
原作:甲本一(集英社「週刊少年ジャンプ」連載)
監督:田中智也
シリーズ構成、脚本:黒田洋介
キャラクターデザイン:東島久志
音楽:横山克
制作:A-1 Pictures

■キャスト
マッシュ・バーンデッド:小林千晃
フィン・エイムズ:川島零士
ランス・クラウン:石川界人
ドット・バレット:江口拓也
レモン・アーヴィン:上田麗奈
ナレーション:平田広明
レイン・エイムズ:梶裕貴
アベル・ウォーカー:梅原裕一郎
アビス・レイザー:七海ひろき

(C)甲本 一/集英社・マッシュル製作委員会
《米田果織》
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