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「レイドバッカーズ」橋本裕之×上江洲誠×鈴木次郎座談会「楽しく笑える・・変なアニメです」【インタビュー】

2019年4月5日に公開される『LAIDBACKERS-レイドバッカーズ-』より、橋本裕之監督、脚本の上江洲誠、キャラクター原案の鈴木次郎にインタビュー。一体、どんな経緯で、どんな思いでこのオリジナルアニメをゼロからつくり上げていったのか聞いた。

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「レイドバッカーズ」橋本裕之×上江洲誠×鈴木次郎座談会「楽しく笑える・・変なアニメです」【インタビュー】
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  • 『LAIDBACKERS-レイドバッカーズ-』(C)おばけ屋/LAIDBACKERS製作委員会
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■鈴木さんの“Tシャツ”で適役だと確信



――キャラクター原案の鈴木さんは、どんな理由で声をかけたのでしょうか?

上江洲
誤解を招く言い方かもしれませんが、「ダサい人はイヤだよね」っていう話をしていたんですよ。僕たちを連れてきた、プロデューサーがね。プロデューサーが

――強調しましたね(笑)。

上江洲
とはいえ、自分たちが好きだと思えるアニメじゃないといけないから、ダサい絵はイヤというのは総意としてありましたね。現代的でおしゃれな絵を描く人がいいと。
かつ、ギャグを理解している絵描きさんとやりたくて。

――そこで鈴木さんが適役だと。

上江洲
(鈴木)次郎さんとは以前お会いしたことがあったし、すごく面白いギャグマンガをたくさん描かれていた方で。僕自身ファンでもあるんです。
『壮太君のアキハバラ奮闘記』(※)は、電車を乗り過ごすくらい面白かったんですよ。「乗り過ごした!」って、反対方向の電車に乗ったら、また乗り過ごしたくらい(笑)。

※『壮太君のアキハバラ奮闘記』:2001年発売の「月刊Gファンタジー」増刊「Gファンタジー++」(スクウェア・エニックス)に読み切り版が掲載され、本誌2002年3月号の読み切り「壮太君とエリちゃんの秋葉原奮闘記2」掲載を経て、同年10月号より不定期連載された。隠れオタクの主人公壮太が秋葉原にある「御宅堂本舗」というオタクな店を訪れることではじまるストーリー。

鈴木
そんなに! ありがとうございます(笑)。

上江洲
『まじかる無双天使 突き刺せ!! 呂布子ちゃん』(※)も面白かったです。
だから会議で次郎さんの名前を挙げたら「それだ!」と満場一致でした。

※『まじかる無双天使 突き刺せ!! 呂布子ちゃん』:同作者・鈴木次郎による『壮太君のアキハバラ奮闘記』の劇中劇「天下無双 突きさせ!! 呂布子ちゃん」をベースとするスピンオフ作品。『月刊Gファンタジー』(スクウェア・エニックス)にて2007年4月号より2012年12月号まで連載され、2007年より全4巻のOVAがリリースされた。

鈴木
うれしいです。私はそのとき、女の子向けのお仕事が続いていて、男の子を多く描いていたんですよ。

橋本
僕と逆ですね(笑)。

鈴木
わ、本当ですね(笑)。
だから「女の子を描くなんて、私にできるだろうか……」という不安はありましたね。でも、逃したくない!と思って。

――飛び込んでみたんですね。

上江洲
ありがとうございます。受けていただけてよかった。
次郎さんは、繊細でナイーブな方なんです。僕らはアニメ業界のなかでもガラの悪いチームなので、次郎さんをお誘いするうえで「傷つけてしまったら……」という懸念はあったんですよ。

橋本
ガラ悪いって(笑)。

上江洲誠、橋本裕之監督
鈴木
そんなことなかったです。それに上江洲さんとはお会いしたことがあるといってもすごく久々なんです。多分、10年ぶりくらいなんですけど、1回目の打ち合わせに着ていったTシャツが『ラブやん』で(笑)。

上江洲
そう! そうでしたよね。まだそこまで伝えていないのに、伝わっているんですから。運命感じました。



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《松本まゆげ》
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