■魅力その1:生き様から帰納的に生み出されたキャラクターたち
視聴者に「キャラクターの恋愛を自分事のようにとらえてほしい」と語る広瀬プロデューサー。17歳のアイコ、20歳のモエ、23歳のユカリ、27歳のミワコ。キャラクターたちは、どのように生まれたのだろうか。
広瀬「脚本の夏生さえりさんを中心に、スタッフで各世代の“恋愛あるある”をネタ出して、ある程度出揃ってから、それを窪之内先生に渡したんです。そこから着想を膨らませてもらい、キャラクターを描いてもらいました。『こういう生き方をしている女の子は、どんな顔をしているんだろう?』といった具合にエピソードから、キャラクター造型を考えてもらったのですが、まさにピッタリな女の子たちをデザインしてくれました」

キャラクターの生き様をしっかりとキャッチしたデザインは、ネタ出しをした各世代の女性スタッフたちも納得の完成度。
また窪之内先生のデザイン画には、キャラクターを分析するメモ書きが所狭しと記入されている。この”窪之内シート”によって、キャラクターはさらに深みを帯びて、生き生きと動き出す。
広瀬「リアルにこだわろうっていうのは、窪之内先生ともずっと話していました。先生が突き詰めてくれた分析は、僕たちが考えてきたキャラクターの生き様にマッチするものが多くて、基本的には窪之内シートの内容を採用しています」
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