思わず恋がしたくなる…甘くて苦いリアルな恋愛ストーリー「その時、カノジョは。」の“4つの魅力” | アニメ!アニメ!

思わず恋がしたくなる…甘くて苦いリアルな恋愛ストーリー「その時、カノジョは。」の“4つの魅力”

福岡の街に暮らす、世代の違う4人の女性たちの恋愛模様を描いた『その時、カノジョは。』。製作プロデューサーであるマスターライツの広瀬基樹さんと、公式Twitterを担当する宣伝アシスタントのほりいみなとさんふたりのコメントを交えながら作品の魅力をひも解く。

インタビュー
『その時、カノジョは。』(C)2018 ソノカノProject/EISAKU KUBONOUCHI
  • 『その時、カノジョは。』(C)2018 ソノカノProject/EISAKU KUBONOUCHI
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今季もバラエティ豊かなアニメが多数放送される中、ひそやかに異彩を放つ一作がある。
KBC九州朝日放送とGYAO!で配信されているショートアニメーション『その時、カノジョは。』だ。福岡の街に暮らす、世代の違う4人の女性を主人公に、彼女たちのそれぞれの恋愛模様を描く作品である。

『その時、カノジョは。』(C)2018 ソノカノProject/EISAKU KUBONOUCHI
アニメーションと言っても、この作品は絵がほとんど動かない。イラストを1枚1枚見せながら、わずかな画面効果でストーリーを進めていくスタイルであり、制作側は「恋する絵本」と銘打っている。

原案・キャラクターデザインは、カップヌードルCM「アオハル」シリーズで名作アニメのキャラクターをみずみずしくリメイクした窪之内英策。
手描きにこだわる窪之内さんが生み出すキャラクターたちは、美麗ながらもどこか親しみがあり、バックグラウンドを探りたくなる想像力をかき立てる。

各話3分の中にセリフはほとんど用意されておらず、たっぷりと間を取りながら少ない言葉でやり取りをする関係はかえってリアリティがあり、ひと口に胸キュンだけでは終わらせてくれないエピソードもしばしば。
ときにはモヤモヤさせられて、何気ないシチュエーションの短いストーリーにもかかわらず、彼女たちの未来を見届けずにはいられない気持ちになってくる。

独自の演出で見せる本作には、いかなる戦略と狙いがあったのか。
製作プロデューサーであるマスターライツの広瀬基樹さんと、公式Twitterを担当する宣伝アシスタントのほりいみなとさんにお話を伺った。お二人のコメントを交えながら、作品の魅力をひも解いてみたい。


■プロジェクトの狙い…それは福岡女子の晩婚化に歯止めをかけること?



企画は、広瀬プロデューサーがKBC九州朝日放送と一緒に作品を作りたいと話していたところから始まったという。会話の中で、福岡の女性の晩婚化が進んでいるという話題が挙がり、「福岡の若い女性層がもっと恋をしたくなるような恋愛アニメを作ろう」と思い至ったそうだ。

広瀬「福岡って可愛い女の子が多いとよく言われるし、行ってみると実際に多いと思うんです。それに“九州男児”なんて言い方をするくらいだからイケメンと美人が揃っているのに、恋愛となると意外と上手くいかないらしいんです。もしかしてキュンキュンすることが足りないんじゃないの? だったら福岡の女の子に向けて恋愛アニメを発信したら、恋愛の発展にもつながるんじゃないかな、という、笑い話から企画が始まったと思います(笑)」

これまで『おなら吾郎』や『戦国鳥獣戯画』といった、作画とは違う手法で見せるショートアニメに関わってきた広瀬プロデューサーは、今回も最初から「普通ではないアニメを作りたい」と考えていたという。
「恋する絵本」の形式も、広瀬プロデューサーのアニメに対する考え方から生まれてきたものだった。

広瀬「作画で見せるアニメ(一般的なアニメ作品)はたくさんあるので、別の部分で引っかかるような作品りをつくりたかったったんです。そんなとき1枚1枚の絵にパンチがあったら、絵が動いている必要はないんじゃないかと思い立ちました。正直、今は3分でもジーッと映像を見ていられてない人が、たくさんいるのではないでしょうか。つまらなくなったら飛ばすし、途中から再生する人だっている。その点、本作はどの瞬間を見ても綺麗な絵で、印象に残りやすいんじゃないかと思っています。どこでもスクショが撮れる、みたいな作品を目指したかったんです」

『その時、カノジョは。』(C)2018 ソノカノProject/EISAKU KUBONOUCHI
たしかに画面はどのシーンを切り取っても美しく、絵もセリフも多くを語らない分、本心が見えづらく、逆に妄想がはかどってしまう。
絵本形式の見せ方は、恋愛と親和性が高い組み合わせだと感じる。その理由を問うと、こんな答えが返ってきた。

広瀬「恋愛に限らずですけど、実生活の中で時間が止まっているように感じる瞬間ってあると思うんですよ。絵本形式は、そういう瞬間に近い感覚を生むのかもしれません。現実世界の会話では、当たり前のように相手の発言に被せて喋ることもあれば、TV放送では事故になるぐらい相手の言葉を待ったりする。リアルってそういうものですから、極端な話、TVの放送コードさえクリアしていれば、『ずっと黙って見合っているだけ』でもいいというのを演出チームとも話しながら作っていました」

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《奥村ひとみ》
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