なぜボンズの作品はハイクオリティで魅力的なのか? 創業20年の歩みを振り返る南雅彦氏ロングインタビュー 4ページ目 | アニメ!アニメ!

なぜボンズの作品はハイクオリティで魅力的なのか? 創業20年の歩みを振り返る南雅彦氏ロングインタビュー

アニメサイト連合企画「世界が注目するアニメ制作スタジオが切り開く未来」第2弾。ボンズの創業者で代表取締役の南雅彦氏に、スタジオの設立の経緯から現在まで、そして制作の現場について伺った。

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■海外のスタッフと働く可能性は?



――先ほど学校の話がありました、海外から日本の専門学校に来て学ぶ人も増えています。


海外出身の生徒は増えているようです。30%くらいが海外からの留学生という学校もあったり。その先にビザの問題とかはあるけれど、海外から来られるかたは、これからも増えてきていますね。

――制作現場にもでしょうか?


ボンズでも仕事をお願いしています。フリーの方もいるし。ネットで仕事を出来る時代になってきているんじゃないですか。今後はアメリカとか、フランスとか、中国とか、全世界のスタッフが参加してもらえる環境ができないことはないと思うんです。ただやっぱりいろんな問題があって、一番怖いのは仕事が仕上がらないこと。現場まで回収にいけない。

――その場でビシッと言ったり、直接取りに行くことができないわけですね。


いざとなったら成田に走る。それで飛行機に乗る(笑)。で、地図で家を確認するといった話には当然ならない。流石にそれは現実的ではないんです。
そこがクリアになれば、日本のアニメーションが好きな人たちがたくさんいる海外の人とも一緒にやると面白いものづくりになるとは思います。

――信頼できるのであれば、スタッフとして一緒に働くことも出来る感じですか?


ぜひやりたいですね。よくスタッフやデザイナーと話すのは、自分が育ったところとか、見てきた風景、環境によって描く絵が違うって。見えているものがまず違う、人の動きも。例えば、日本人とイギリス人とアメリカ人って、それぞれ人の動きが違うんですよね。当然みんな見てきたものを描くんで、それは、ちょっと面白かったりしますね。

――絵も変わってくる?


当然変わります。あと色も変わりますね。風景も変わりますけど、色が一番大きいかもしれないかな。

――色使いはフランスっぽいとかアメリカっぽいって明確ですよね。


それはね、空気なんですよ。日本でも、東北の人たちと中国地方の人たちって色が全然違う。空の色とか建物の色も違ってみえる。そこに住んでいるからこそ見えるものがあるって事ですね。

■ファンの応援で次の作品につながる



東京で開催されたAnime Japanのボンズ出展ブース。海外からの来場者も年々増えている

――ファンがアニメスタジオに対してファンができることって何かありますか? 作品を応援したい時にどうすればいいですが。


作品が大きくなるのは、作品を見てもらうのが一番です。例えば配信をどれだけ見てもらえるか、視聴数はカウントされるから。多ければボンズの作品は人気があるので、次も配信しましょうとなる。購入金額や、次の契約につながる。勿論ブルーレイを買っていただくと本当に嬉しいです。コンベンションで作品のコスプレのファンにたくさん会えるとそれだけで嬉しくなりますね。

――例えばコンベンションとかにスタッフの方が参加されたりする時に、「面白かった!」という一言を、声をかける、それは意味のあることでしょうか?


ありますよ。すごく嬉しいですよ!自分でもイベントに行って声かけてもらって、「○○見ています」って、単純に嬉しいですよね。どんどん声をかけてください。

――最後にボンズからファンにメッセージをいただけないですか。


20年ボンズという会社でアニメーションというものを作り続けることができたことが本当に幸せだなと思っています。これまでの20年は「うん、よかったな」。
21年目以降のボンズは、これまでの20年とは違う新しいアニメーションを皆さんに届けていきたいと思っています。
日本だけでなく海外の皆さんのおかげで、そういう環境ができてきているのも事実です。日本のアニメーションを見てもらえる環境が広がっていることが非常に大きいので、皆さんが喜んで、また驚いてもらえる作品をやって行こうと。ぜひ期待してください。


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《数土直志》
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