TAAF「あにめたまご2017」完成披露上映会 総勢40名以上のスタッフが登壇 | アニメ!アニメ!

TAAF「あにめたまご2017」完成披露上映会 総勢40名以上のスタッフが登壇

イベント・レポート

東京アニメアワードフェスティバル2017「あにめたまご2017」
  • 東京アニメアワードフェスティバル2017「あにめたまご2017」
  • 「あにめたまご2017」プロジェクトリーダー 石川光久
3月11日、「東京アニメアワードフェスティバル2017」にて若手アニメーター等人材育成事業「あにめたまご2017」の完成披露上映会が開催された。会場の池袋HUMAXシネマズ スクリーン1 には4作品のスタッフが集結し、作品のお披露目とトークショーが行われた。

「あにめたまご2017」の完成披露上映会は、まず制作スタッフと若手アニメーターが登壇。作品や制作についてトークをしたのちに、各作品の上映に移った。
スタジオコメットの『ちゃらんぽ島(ランド)の冒険』は卵を産む巨大な樹・バオバブが生えている南の島が舞台。動物をモチーフとしたキャラクターたちが卵を巡って争奪戦を繰り広げるコミカルな作品だ。小竿俊一プロデューサーは、先輩と後輩が一緒になって作品を完成させる「あにめたまご」は貴重な体験だったと語る。通常のアニメ制作とは異なり、定時が決められていることも新鮮だったそうだ。
三沢伸監督は本作の見所についてキャラクターの目を上げた。手描きで塗りつぶしたような目は可愛らしいが、それゆえに動かすのが難しかったとコメント。紙粘土で立体のキャラクターを作って参考にしたことなど、制作秘話が明かされた。

STUDIO4°Cの『RedAsh -GEARWORLD-』は今回唯一の3DCGアニメである。近未来が舞台のSF作品で、カーチェイスやアクションが盛り込まれたボリュームのある作品に仕上がった。久江由華プロデューサーは、本作では若手アニメーターが撮影まで参加しており、教育を受けるだけでなく、作品を完成させるという意気込みが感じられたと語った。
佐野雄太監督は若手アニメーターの隣に机を並べて仕事をしたことを口にした。監督が常に隣にいるという状況ゆえに、若手からは「100回ぐらい質問をした」という発言も飛び出した。監督は質問攻めにあって大変だったが、それは幸せな環境でもあったと振り返った。

日本アニメーション『げんばのじょう-玄蕃之丞-』はキツネの旅芸人一座が一人の少女と出会うストーリー。興行での舞いやキツネの変化シーンなどが鮮やかに表現された。
堂山卓見監督は、実際にマントを着けて踊ってもらったり、浴衣を着てもらったりした様子を撮影し、動きの参考にしたことを話す。服装によって芝居も違ってくるため、若手アニメーターの勉強に役立ったそうだ。また韓国から来日した若手からは、明治時代が舞台のため文化について分からないことも多く、もっと勉強しないといけないなと思ったという声も聞かれた。キャラクターを動かすためには幅広い知識も重要になることが分かった。

SSS/スタジオ・ライブ/ワオ・コーポレーションの3社による『ずんだホライずん』は東北のイメージキャラクター・東北ずん子を主人公としたドタバタコメディだ。可愛らしいキャラクターが満載で、4作品の中でもとりわけ賑やかな作品となっている。
竹内浩志監督は、想像以上に描き込まれたカットが上がってきたことなどを笑顔で語り、若手アニメーターの奮闘を讃える。若手からはメインスタッフが全員一緒に作業をしたため、どのような絵に仕上げたいのかを自分で一から十まで考えられたこと、他人の仕事も直接見られるので勉強になることが多かったことなど、普段とは異なる環境の利点が挙げられた。

「あにめたまご2017」プロジェクトリーダーの石川光久は、アニメ業界では結果を求められることが多いが、「あにめたまご」では先輩が後輩に教えるという過程も重視していることに触れて、「この事業に携われたことを誇りに思いました」と胸の内を披露した。そして今後も若手の育成や労働問題に取り組んでいくことを語り、来場者に向けて感謝の言葉を伝えた。

「東京アニメアワードフェスティバル2017」
期間:3月10日~13日
会場:東京・池袋ほか
《高橋克則》
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集