提供:一般社団法人 日本動画協会
平成22年より「プロジェクトA」という名称でスタートした本事業は平成23年に「アニメミライ」へ、平成28年度よりそれまで応募対象外となっていたCG作品も参加可能としたことで「あにめたまご」へと名称を変更。更なるアニメ業界の振興と向上のためOJT(On the Job Training)を通じて、優れたアニメーターを育成するプロジェクトが「若手アニメーター等人材育成事業」である。 参加若手アニメーターには定期的に開かれる育成講習の参加が義務づけられ、また参加制作スタジオには「作画期間は3ヶ月」「作画スタッフは監督以下、ワンフロアで制作」「アフレコは必ず全編色つきの状態で行う」「カット数350、総尺21分~24分(TVアニメ1話相当)、総動画枚数1万枚~1.2万枚」などいくつかの決まり事が設けられている。
見どころは、各スタジオのクリエイターが発想するアイデアをダイレクトに見られることだ。多方面・業界からのアイデアをまとめる要素の強いTVアニメシリーズとは違い、アイデアの出どころは一カ所となる。ある種のインディペンデント作品として各スタジオの持つ特質/エンターテインメントの作法をより強く感じることができる。ファンにとっては有望なクリエイターの青田買い的な見方もできる場であると同時に、『デス・ビリヤード』や『リトルウィッチアカデミア』などに代表されるように、業界にとっては新しいIPの誕生を期待できる発掘の場でもある。 また「育成」に重点を置いた作品作りは商業作品では有り得ない。放送されることが第一義だからだ。本プロジェクトを通じて育成することの意義やその可能性を業界内から照らし出すいい機会となっている。
2017年度のラインナップを見ていくと思春期をモチーフにした作品は一作品もなく、総じて「全年齢対象」作品が並ぶのが特徴的だ。もちろん選出する側の審査基準によるものも大きいだろうが、深夜アニメなどである年齢に特化したアニメ作品が並ぶ昨今、各クリエイターの「市場の求めるものだけではなく、もっと幅広い人に楽しんでもらいたい」という思いが顕在化してきた結果、と捉えることもできる。 加えて2017年度のラインナップでは「アニメート」に力を入れている作品が並んでいる印象だ。絵を動かし、キャラクターに演技をさせることで生まれるケレン味や感動、視覚的娯楽。アニメーションの持つ原初的な感動を味わいたい。
誰も行ったことのない南の海の果てに、『ちゃらんぽランド』という島があった。島の真ん中には、毎日たくさんの卵を産む巨大なバオバブの樹が生えている。卵の中身は、何と食べ物や衣類などの生活必需品。おかげで島の住民は卵を頼りに生活するようになり、いつしかちゃらんぽらんな日常を送るようになっていた。しかし、最近は中身が空っぽの卵が増えてきて、みんな不安に駆られてきているようだ。そんなある日の夜、虹をまき散らすような光と轟音とともに、バオバブの樹から不思議な模様をした卵が産み落とされた。翌朝、村長の「ぽんちょ」はなぜかその卵を見つけなければならないと、住民たちに訴える。やがてトラの「こめとら」をはじめとする子どもたちが、卵を森で発見するのだが……。
監督:三沢 伸
プロデューサー:小竿 俊一
作画監督:本田 辰雄
キャラクターデザイン:下地 なるみ
作画監督補佐/指導原画:福地 和浩
指導原画:一川 孝久
制作担当:反町 和宏
若手アニメーター
下地 なるみ
福田 瑞穂
福田 瑠奈
永野 千絵
松本 丘
池田 彩乃
高野 友稀
石黒 愛美
コメトラ:坂本 千夏
ぴょん:大和田 仁美
ぐんま:落合 福嗣
アカン博士:野瀬 育二
ぽんちょ:武虎
バオバブの樹の精:大原 さやか
(C)スタジオコメット/文化庁 あにめたまご2017
遺伝子にナノマシンが組み込まれ、特殊能力を擁する“ナノ種”(ナノレース)が、普通の人間“ピュア種”(ピュアレース)に管理、差別されている未来社会。その中で、赤い灰に変わる“レッドアッシュ”の能力を持つ、伝説のハンターでもあるナノ種の少年ベックは、ピュア種になる手術費用を稼ぐため、メカニックの気弱な大男タイガーとともに、パラレルマシンで旧世界へ跳ぶ危険な仕事に従事していた。そんなある日、謎の二人組サファリ&ストライプに追われる少女コールがベックらの前に突然押しかけてきて、一緒に歯車世界へ跳ぶ羽目に。しかし二人組とそのリーダー、ディナイは執拗にコールを追い求め、ついにベックたちに攻撃を仕掛けてきた……!
監督:佐野 雄太
プロデューサー:久江 由華
作画監督:清水 保行
3D作画監督/キャラクターデザイン:今中 千亜季
指導原画:平野 浩太郎
指導中堅原画:大森 祐紀
指導中堅原画:細山 伸雄
動画検査:梶谷 睦子
動画検査:加来 由加里
制作担当:関根 彩子
色彩設計:成毛 久美子
美術監督:金子 雄司
編集:松原 理恵
音響効果:野口 透
音楽:Koji Nakamura
若手アニメーター
海老原 優
中島 隆紀
吉川 由衣菜
長島 瑠
鈴木 このは
江上 柚布子
ベック:梶 裕貴
タイガー:森脇 陸三
コール:内村 史子
ディナイ:浜田 洋平
サファリ:安部 憲人
ストライプ:竹田 雅則
スタッフインタビュー
「RedAsh -GEARWORLD」新感覚のルックで魅せるフル3DCGアニメ 佐野雄太監督が見どころ語る
(C)Beyond C./文化庁 あにめたまご2017
信州の塩尻、桔梗ヶ原と呼ばれる土地に、はなという女の子が住んでいた。はなは家族思いの優しい女の子で、曾祖母である千代のことを特に慕っていた。 ある日、はなの村に“夏川玄左衛門一座”という旅芸人がやってくる。村人は大喝采で彼らを迎え、祝儀をはずむ。興行を終え、祝儀の中身を確認していた彼らのリーダーは、好物の“おやき”を見つけたことで興奮し、キツネの姿になってしまう。実は彼らの正体は、辺り一帯のキツネを束ねる、玄蕃之丞(げんばのじょう)とその仲間、お夏と新左衛門だったのだ。偶然その場に居合わせたはなに正体がばれたと思い、焦った玄蕃之丞は、「正体を秘密にしてもらう代わりに一つだけ願いを聞いてやる」と提案するのだが……
監督:堂山 卓見
プロデューサー:古久保 悠
キャラクターデザイン:武本 心
作画監督:中田 博文
指導原画:五味 裕子
中堅原画:金子 昌司
動画チェック:矢地 久子
設定制作/演出助手:渡邉 龍之介
制作進行:田中 里咲
若手アニメーター
武本 心
元 豪 燦
髙橋 彩
篠田 美咲
松村 亜沙子
西田 朋代
清水 伸太郎
玄蕃之丞:小西 克幸
お夏:佐藤 利奈
新左衛門:花江 夏樹
はな:玉野 るな
千代:鈴木 れい子
スタッフインタビュー
あにめたまご2017「げんばのじょう~玄蕃之丞~」堂山監督と古久保Pに訊く "若手アニメーターのためにあえてハードルを上げた"
(C)日本アニメーション/文化庁 あにめたまご2017
「ずんだアロー」で矢を放ち、どんな餅でもおいしいずんだ餅にすることができる東北ずん子は、 東北きりたん、東北イタコ、中国うさぎ、四国めたん、九州そららとともに、 ずんだ餅を食べながら幸せに浸っていた。 一方、大江戸ちゃんこ総帥率いる「納豆ファクトリー」の面々、中部つるぎ、関西しのび、 沖縄あわも、北海道めろんらは、ずんだの原料の枝豆と納豆の原料の大豆が、 収穫時期が違うだけで、実は同じ豆であることから、納豆に使う大豆の量が減ることを恐れていた。 ずん子の家に刺客として送られる沖縄あわもと北海道めろん、 そして第3の勢力とは!?
監督:竹内 浩志
プロデューサー:青木 清光、奥津 咲子
キャラクター原案:江戸村ににこ
作画監督・キャラクターデザイン:鈴木 理彩
育成責任担当:神志那 弘志
指導原画:真壁 誠
中堅原画:中島 絵理
中堅原画:阿比留 隆彦
動画チェック:服部 照美
制作担当:曽布川 雅也
若手アニメーター
坂口 実穂
若狭 賢史
川口 百合恵
井上 修一
小川 純央
中山 照幸
東北ずん子:佐藤 聡美
東北きりたん:茜屋 日海夏
東北イタコ:木戸 衣吹
中国うさぎ:桃河 りか
四国めたん:田中 小雪
九州そら:西田 望見
大江戸ちゃんこ:指出 毬亜
中部つるぎ:濱口 綾乃
関西しのび:今村 彩夏
沖縄あわも:古賀 葵
北海道めろん:清水 彩香
ずんだもん:伊藤 ゆいな
スタッフインタビュー
“東北ずん子”をいかにアニメ化したのか? あにめたまご2017「ずんだホライずん」竹内監督×青木Pに訊く
(C)SSS・STL・WAO/文化庁 あにめたまご2017
日時:2017年3月11日(土)11:00
会場:《東京アニメアワードフェスティバル2017》
池袋HUMAXシネマズ シネマ1
東京都豊島区東池袋1-22-10
ヒューマックスパビリオン 池袋サンシャイン60通り8F
内容:
・若手アニメーター育成プロジェクトで誕生する4作品のワールドプレミア上映
・若手アニメーター、制作スタッフの舞台挨拶
司会:近藤孝行、園崎未恵
抽選で150名様を無料ご招待
応募は「あにめたまご2017」公式WEBにて受付中。
応募締切:2月24日(金)正午まで
AnimeJapan2017 ブース出展
AnimeJapan2017 メインエリア(3月25日、26日)にて「あにめたまご」ブース出展
「あにめたまご2017」で制作された4作品の原画や、絵コンテなど多数展示。
レイトショー上映
上映期間:4月22日(土)~ 4月28日(金) ※1週間限定
劇場:テアトル新宿
Coming Soon
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