小池健監督による「LUPIN THE IIIRD」シリーズ第2弾となる映画『LUPIN THE IIIRD 血煙の石川五ェ門』が2月4日より新宿バルト9ほか〈4週間限定〉全国公開される。 2014年に公開され、ハードでダンディズム溢れる映像で話題を呼んだ第1弾「次元大介の墓標」では次元にスポットを当て、ルパンが次元の相棒になるまでを描いた。今作では五ェ門とルパンたちの出会い、五ェ門の前に立ちはだかる強敵・ホークとの戦いと挫折・再生を描く。 自身も大のルパンファンで、『LUPIN the Third -峰不二子という女-』ではキャラクターデザイン・作画監督を務めた小池監督。『REDLINE』など作家性の高いアニメーション制作から実写映画のアニメーションディレクターまで様々な場で活躍する彼が描いた五ェ門とは? ルパン作品の思い入れについても聞いてみた。 [取材・構成:川俣綾加]
■見どころは50人斬りの剣戟シーン ──前作『峰不二子という女』ではキャラクターデザイン・作画監督を務められていました。「LUPIN THE IIIRD」シリーズは原作のモンキーパンチ先生の線に寄せて描いていると思いますが、『REDLINE』『PARTY7』の頃のような躍動感も感じます。
小池健監督(以下、小池) 『REDLINE』まではアメコミを意識して、陰影をつけるために影を黒ベタにするような画面作りをしていたんです。作家性を出そうと意気込んでました。でも「LUPIN THE IIIRD」シリーズでは「誰が見てもルパン三世だと思ってもらえるように」という気持ちで作っています。作り方の意識は異なりますね。