―AA
オーディションで決まったとのことですが、最初からアルスラーン役で臨まれたのでしょうか。
―小林
オーディションにはスタジオに行って演技するスタジオオーディションと、演技した声を送るテープオーディションの2種類あるのですが、『アルスラーン戦記』はテープオーディションだったんです。
その時に「どの役でも結構ですので何役か録ってください。ただ、アルスラーン役は入れてほしいです」と言われました。実はアルスラーンの他にギーヴとナルサスのセリフも提出しました。
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ナルサスは絵を愛する隠遁中の知将、ギーヴは謎多き美貌の楽士。どちらもアルスラーン王子とは違いますね。ですが連絡来たのはやはり「アルスラーン役で」と。その時はどんなお気持ちでしたか?
―小林
初めて知らされたのはちょうど別作品のイベントをやっていた日です。そのイベントにとにかく全力で挑んでいて、終演後はぐったりで。じゃあトボトボ帰ろうかなっていう時にマネージャーさんから「アルスラーン決まったよ」って。
―AA
さりげなくすごい情報が。
―小林
イベント後なら家に帰るだけだし、ここで話すならとマネージャーさんが気を遣ってくれました。
その時は疲れも吹っ飛んで「えええ?!」って叫んでました(笑)。帰り道も家に帰ってからもうれしくて、しばらく余韻にひたっていました。
―AA
『アルスラーン戦記』というタイトルに対するプレッシャーなどもあったのではないでしょうか。
―小林
僕はいつでも関わった作品には全力で挑んで戦いながらやっていこうという気持ちでいます。ただ、主人公ということや、作品を愛する周りの方の期待もあるので、第1話のアフレコに入る時はものすごく緊張しました。アフレコではOKをいただき、アルスラーンのベースが自分の中でもできたので、「これで大丈夫だ」と今は不安はないですね。楽しんで取り組めています。もちろん課題はたくさんありますが。
[後編」へ続く
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