【=LOVE 野口衣織 独占インタビュー】「ハピネス役がなければ、あの高音は出せなかった」―「ゆうかわ」声優業がアイドルにもたらした奇跡の進化 | アニメ!アニメ!

【=LOVE 野口衣織 独占インタビュー】「ハピネス役がなければ、あの高音は出せなかった」―「ゆうかわ」声優業がアイドルにもたらした奇跡の進化

アニメ『ゆうかわ』でハピネス役を務める声優アイドルの野口衣織にインタビュー。『うたプリ』や『ラブライブ!』との出会い、声優としての想いについて語ってもらった。

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女性声優アイドルグループ =LOVEのメンバーであり、声優としても活躍する野口衣織。これまで様々な作品で声の芝居を聞かせてきた彼女が、アニメ『勇者パーティーにかわいい子がいたので、告白してみた。』ではミステリアスなハピネスを演じている。

今回、彼女が声優アイドルになるまでの道と今作への思い、そして未来への思いも繋ぐインタビューを敢行。声優とアイドルの両輪で走り続ける彼女が、今作で得た新たな表現と、その先に見据える未来に迫ります。

[取材・文=えびさわなち 撮影=藤田亜弓]

「稲妻が走った!」人生をカラフルに変えた『うたプリ』と、声優への夢をくれた『ラブライブ!』


――現在はアイドル、そして声優としても活躍される野口さんですが、二次元作品やゲームを好きになったきっかけを教えてください。

野口衣織(以下:野口) 上に兄が2人いて、小さい頃から一緒にアニメを観ることが多かったので、いろいろな作品を観てきました。その中で“ここからアニメ人生が始まった”と言える出会いは『うたの☆プリンスさまっ♪』です。ただアニメ放送ではなくて「今期の人気アニメランキング」のようなバラエティ番組を観ていた時にランクインしていたのを観て知ったんですよね。ST☆RISHが歌う主題歌「マジLOVE1000%」が流れてきたんですが、その瞬間に稲妻が走ったような感覚がありました。それまでの私はマイナスな気持ちになることが多い小学生時代を送っていたのですが、その出会いによって目に映る景色がカラフルになったというか、視界に広がるものの色彩が濃くなったことを憶えています。ST☆RISHも赤、紫、青、黄色……と髪や瞳の鮮やかな色が目に飛び込んできました。しかも歌詞は「DOKI×2で壊れそう1000%LOVE」ですから・・・。その言葉のインパクトにも衝撃を受けて、今の私へと繋がっています。

――二次元にハマったきっかけとなった作品を挙げてもらいましたが、人生を変えた作品も教えていただきたいです。それもやはり『うたの☆プリンスさまっ♪』ですか?

野口 実はもう一つ、人生を違う形で変えてくれた作品があります。私の人生に色を与えてくれた作品が『うたの☆プリンスさまっ♪』だとすると、夢をくれたのが『ラブライブ!』です。アイドルの作品、歌って踊っている姿が私にはとても眩しく見えています。ダンスも歌も好きだった私にとって『ラブライブ!』との出会いは大きかったです。二次元の世界でこんなにキラキラしているアイドルがいるのか!と知ったのと同時に演技も歌もダンスも出来る声優さんという存在を知りました。『ラブライブ!』に夢をもらって、一歩、未来が楽しみになったんです。そんな私の人生を変えてくれた作品です。


―― 『μ's』や『Aqours』のライブはご覧になったのでしょうか。

野口 一度だけあります。私は 『μ's』が大好きなのですが、2016年に解散されていますよね。でも2020年に一夜限りの復活として冬の日にコンサートがあったので、そのライブを観に行かせていただきました。忘れもしない「Snow halation」。楽曲が始まった瞬間、会場がオレンジ一色になったことは今も心に残っています。しかもその日は雪が降ったんです! 雪の降る日に「Snow halation」を 『μ's』が歌っているなんて、夢みたいな特別な時間でした。誰かが台本を書いていて、それを全世界が演出の一部になって再現しているような感覚でした。幸せ過ぎて初めて「ここで人生が終わってもいい」と思うくらいの、大きな感動でしたし、そんな初 『μ's』ライブでした。

――今では声優としてもアイドルとしても活躍中の野口さんですが、声優とアイドルそれぞれの活動をご自身の中ではどのように切り替えていますか?

野口 全く違う面を出していると思うのですが、それがどういうものかと具体的に言えるほどにはまだわかっていないように感じます。でもアイドルとしてステージに立つ時よりも声優としてマイク前に立つ時には、活舌などもはっきりと発音したいと思っていますし、作品について考えていることも多いので、少し硬い感じがあるかもしれません。ファンの方からは“借りてきた猫みたい”と言われるくらい、アイドルでいる時とは違っているようです。声優では一人でいるからこそ緊張もあるので、硬さが出てしまうのかもしれないですね。アイドルでいる時の方が素の自分に近いと思うので、いつかそれくらいリラックスして声優のお仕事に臨めるようになれたら嬉しいです。

「感情を抑えてください」ハピネス役で学んだ“引き算の芝居”という新境地


――野口さんはアニメ『勇者パーティーにかわいい子がいたので、告白してみた。』では主人公で元人間の転生者・ヨウキの元部下・ハピネスを演じています。ご自身にとってどんな作品となりましたか?

野口 学びがすごく大きな作品との出会いとなりました。これまでのアフレコでは、一人で収録することがほとんどでしたし、最初から最後までアフレコブースに入らせていただくのは久しぶりだったのですが、家で一人で練習をするのと実際にマイク前で掛け合いをしながらお芝居をするのとでは、セリフを言うタイミングも雰囲気も全く変わることに気付きました。それと同時に、掛け合いの難しさも感じました。


――どういったところに難しさを感じましたか?

野口 みなさんとアフレコをしながら、もしもその途中で私が失敗してしまったらどうしようとか、積み重ねてきたお芝居の流れを止めてしまったらいけないとか、毎回が緊張の連続でした。特に第1話の収録では、みなさんとどんな話をしたかも憶えていないくらい緊張していました。

――学びが多かったという本作ですが、ハピネスを演じたことで声優としてどんなことを吸収したと感じますか?

野口 ハピネスちゃんは、感情が表に出ないキャラクターなので、アフレコの時にも音響監督さんから「今のセリフではもう少し感情を抑えてほしい」と言われることが多かったです。声でわかりやすく感情を伝えなきゃいけないシーンはたくさんあると思うのですが、逆にそうしたシーンでも「声を抑えて」という指示が出るのがハピネスちゃんの表現でした。

だからこそ私にとって新たな勉強になるキャラクターに出会わせていただけたと思っています。今回の学びと、吸収したスキルが活かせる場面が今後あるといいなと思いますし、この力を伸ばしていければ声優としてだけではなく、アイドルとしても広がっていくと思います。

――声だけで表現をしなければならない声優として、声に感情を乗せないというお芝居が新しいスキルになったんですね。

野口 まさにそうです。抑えるために息を多くしてしまっていたのだ、と自分のお芝居や表現に気付かせてもらえたので、もっと勉強していかないといけないなと思いました。

ファンも驚いた“かわいい歌声”の裏側。姉妹グループと作り上げた特別なキャラソン


――『勇者パーティーにかわいい子がいたので、告白してみた。』には、第8話特殊エンディングテーマ「YES!サマーラブ(ハート)」を野口さんと一緒に歌うシケ役の櫻井ももさん (≠ME)、ミサキ役の小澤愛実さん (≒JOY)という姉妹グループのお二人も出演されています。ご一緒されていかがでしたか?

野口 収録としては2人とは別々にやったのでお会いすることはできなかったのですが、『ゆうかわ』への出演が決まった時に受けていた声優のレッスンのタイミングでは、小澤愛実ちゃんと入れ違いになる機会もあったんです。それで収録したばかりのパートを聞かせてもらうこともありました。その時に小澤ちゃんのお芝居については「声がいいな」と思いました。ハピネスちゃんがシケとミサキと一緒に特殊エンディングを歌うことは知っていましたし、ももちゃんも小澤ちゃんも歌が抜群に上手いので、そんな2人と一緒にアニメで共演するだけではなく歌えることもすごく楽しみでした。


――キャラクターソングは、アイドルの歌とはまた違う表現だったのではないかと思います。キャラクターとして「YES!サマーラブ(ハート)」を歌う時には、どのようなことを意識されましたか?

野口 歌唱表現では、ハピネスちゃんが歌っているということが、歌声を聴いただけでわかってもらえるように意識をしました。なるべく話す声と同じようなトーンで歌うことを目指していましたが本当に難しかったです。ハピネスちゃんはハキハキとしゃべるタイプではなく、ゆっくり優しく、端的に話すんですね。歌となると長い歌詞もあるので、そこを普通に歌ってしまったらハピネスちゃんではなくなってしまうし、感情の見えないミステリアスな彼女らしさをどう出したら「ハピネスちゃんが歌っている」と伝わるようにできるのかをすごく悩みました。

――その悩みは解消できましたか?

野口 ハピネスちゃんの歌を掴むために、いろんな声優さんの歌われるキャラクターソングをたくさん聴かせていただいて、「こういうニュアンスは素敵だな」、「こんな風に歌ってみようかな」と参考にさせていただきました。キャラクターで歌うのは本当に難しくて、改めてみなさんのすごさを痛感しました。

――「YES!サマーラブ(ハート)」は既にリリースされ、ノンクレジット映像や踊ってみた動画へのインプレッションも多いと聞きました。周りからの反応はいかがですか?

野口 ファンの方がたくさん聴いてくれていて、みなさん感想をくださいました。普段の私はアルト気味の低めの声で歌っているので、「こんなにかわいい声が出るんだね!?」と驚いてくれたのが嬉しかったです。姉妹グループでコラボをして、一緒に歌う機会はなかなかないですし、新鮮な気持ちで歌えました。2人もグループで歌うのとは違った歌声を聴かせてくれますし、私も一生懸命に歌いました。素敵な機会をいただいた特殊エンディングでした。

「花澤さんのように、どんな役も演じられる声優に」―『ゆうかわ』共演で固めた新たな目標


――ここまで演じてきたハピネスの「ここを観てほしい」という部分を教えてください。

野口 ハピネスちゃんは、登場した最初こそ言葉数も少なくて、声のトーンもほかのキャラクターより情緒が少ない一定の波長でしゃべりますし、何を考えているかわからないと思われるキャラクターかもしれないんですよね。でも話数を重ねるごとに友だちが増えたり、恋をしたり、一歩勇気を持って踏み出したり、とさまざまな状況に遭遇して強くなっていきますし、感情豊かになってたくさん話してくれるシーンも増えてきます。このアニメはラブコメですし、いろいろな恋愛の形が素敵だと思うのですが、そのハピネスちゃんの恋愛や恋のスピードをじっくり、ゆっくり、楽しんでいただけたらなと思います。

――今回、新たな役と出会えたことでこれまでにない表現を身につけたとのことですが、今後出演してみたい作品や、演じたい役などの目標はありますか?

野口 声優としての実力はまだまだだと思っていますし、これから身につけなければいけないスキルはたくさんあると思っています。『勇者パーティーにかわいい子がいたので、告白してみた。』の上映イベントに出演して、花澤さんの言葉から目標を見つけることができました。

花澤さんはこのアニメでヒロインを演じていらっしゃいますが、視聴者の方から久しぶりに正統派ヒロインの花澤香菜を見た、と言われたというエピソードをお話されていたんです。それくらいさまざまなタイプのキャラクターを演じていらっしゃるんだなと驚きました。さらにイベント中の企画で「犬、猫、馬の声真似をしてください」と出た時に、「馬以外は演じたことがある!」とおっしゃるんです。シンプルに、犬と猫は演じたことがあるなんてすごい!と思いました。そのお話を近くで聞いたことで、花澤香菜さんのようにどんな役も演じられる声優さんになれたらいいなと、改めて思いましたし、本当にかっこいいな、とじーんと来ました。


――こうした表現をアイドルに持ち帰ること、アイドルの活動が声優に生きる、という場面はありますか?

野口 今回は声優のお仕事で得たものをアイドルに持ち帰るという形になりました。実はハピネスちゃんに出会って、今まで自分が出したことのない声の場所を知ることができた気がしています。そのおかげでツアー中に、ハピネスちゃんの声を出している部分を意識して歌うと、高音が出しやすいことに気付きました。もしもハピネスちゃんに出会っていなかったら、私はこの声の表現を身につけることはできなかったな、と思っています。特に「とくべチュ、して」の落ちサビ前の「もっと~♪」と歌う高音のパートは、ハピネスちゃんの出す声で表現をしています。ハピネスちゃんのおかげで歌唱表現も広がってきたと思います。


――ここまでさまざまなお話を伺いましたが、最後に読者へメッセージをお願いします。

野口 作品の一員として、声優を務めさせていただけることをとても光栄に思っていますし、感謝でいっぱいです。私も放送を楽しみにしているので、最後まで一緒に放送を楽しんでいただけたら嬉しいなと思います。ぜひ好きなところや楽しさを語り合いましょう。

TVアニメ「勇者パーティーにかわいい子がいたので、告白してみた。」ノンクレジット特殊エンディング映像:「YES!サマーラブ♡」



◆2026年2月10日発売の『アニメディア 3月号』も要チェック!
本誌では、「野口衣織さんのソロインタビュー&撮り下ろしフォト」に加えて、「天崎滉平さん×花澤香菜さん×野口衣織さん」の鼎談(ていだん)も掲載中です。 本記事とは写真も内容も異なりますので、ぜひ合わせてご覧ください!

◆TVアニメ『勇者パーティーにかわいい子がいたので、告白してみた。』作品基本情報

冬アニメ『勇者パーティーにかわいい子がいたので、告白してみた。』メインビジュアル(C)水星・海李/双葉社・「ゆうかわ」製作委員会

◆放送情報
TOKYO MX 2026年1月6日(火)より、毎週火曜23:00~
北海道放送 2026年1月8日(木)より、毎週木曜24:56~
RKB毎日放送 2026年1月8日(木)より、毎週木曜27:00~
BS11 2026年1月6日(火)より、毎週火曜24:00~
AT-X 2026年1月8日(木)より、毎週木曜23:30~
【リピート放送】毎週月曜11:30~/毎週水曜17:30~
※放送日時は予告なく変更する場合がございます。

◆配信情報
【dアニメストア・U-NEXT・アニメ放題にて、地上波放送後から先行配信】
▼dアニメストア・U-NEXT・アニメ放題
毎週火曜23:30より配信
▼Prime Video・ABEMA・DMM TV・Hulu・ニコニコチャンネル・FOD・アニメタイムズ
毎週日曜23:30より配信
▼J:COM STREAM 見放題・みるプラス・TELASA・Pontaパス
毎週月曜0:00より配信
▼都度課金サービス
iTunes・YouTube(Google)・HAPPY☆動画・ムービーフルplus ほか
※配信日時は予告なく変更する場合がございます。詳細は各配信サービスにてご確認ください。

◆STAFF
原作:水星・海李(双葉社 モンスターコミックス)
キャラクター原案:La-na
総監督:山本靖貴
監督:峯 友則
シリーズ構成・脚本:菅原雪絵
キャラクターデザイン・総作画監督:大沢美奈
音楽:神前 暁 & MONACA
アニメーション制作:月虹
プロデュース:藍沢 亮(Starry Cube)

◆CAST
ヨウキ CV. 天崎滉平(崎は「たつさき」)
セシリア CV. 花澤香菜
ユウガ CV. 木村良平
ミカナ CV. 夏吉ゆうこ
ハピネス CV. 野口衣織(=LOVE)
レイヴン CV. 村瀬 歩
デューク CV. 増田俊樹
シーク CV. 田中美海
シケ CV. 櫻井もも(≠ME)
ミサキ CV. 小澤愛実(≒JOY)

《えびさわなち》
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