草薙素子の恋人、ホセ役の鈴木達央さんに訊く前編「攻殻機動隊ARISE border:3 Ghost Tears」 | アニメ!アニメ!

草薙素子の恋人、ホセ役の鈴木達央さんに訊く前編「攻殻機動隊ARISE border:3 Ghost Tears」

『攻殻機動隊ARISE』のシリーズ最新作「border:3 Ghost Tears」。今回の話題は草薙素子が恋をするというものだ。恋の相手役ホセを演じた鈴木達央さんに作品ととホセについてガッツリと伺った。

インタビュー
『攻殻機動隊ARISE』のシリーズ最新作「border:3 Ghost Tears」が、6月から劇場上映されている。人気の高い「攻殻機動隊」シリーズだが、今回の大きな話題は今までクールな印象の強かった草薙素子が恋をするというものだ。
恋の相手は義体技師を生業にしている干頼晶(ホセ)である。このホセ役を人気の男性声優・鈴木達央さんが担当した。素子の恋人という難役に鈴木達央さんはどのように挑んだのか?『攻殻機動隊ARISE border:3』とホセについてガッツリと伺った。

『攻殻機動隊ARISE border:3 Ghost Tears』
/ http://www.kokaku-a.jp/

■ 子供の頃から夢中になっていた作品への出演

―アニメ!アニメ!(以下AA)
今回、『攻殻機動隊ARISE』のホセ役を引き受けられた感想から伺わせてください。

―鈴木達央さん(以下、鈴木)
「攻殻機動隊」シリーズは、子供の頃から夢中になって好きで見ていた作品なんです。そうした作品に携われるのは、すごく不思議な感じでした。
「攻殻機動隊」が新シリーズをやっているのは知っていました。ただ自分がゲストで出るなんて考えてもいなくて、むしろ「楽しんで見よう!」くらいに思っていました(笑)。
こうやって関われるのは若干呆気にとられるくらいで、「あ、俺出ちゃうんだ……」みたいな感じです。

―AA
夢が叶うみたいなものでしょうか?

―鈴木
ただ当初は実感が沸きませんでした。しかも、役柄を聞くと素子の恋人なので、「これはハードル高いな」って。

―AA
現実感は後からでしょうか?

―鈴木
台本をもらったら、いよいよ現実だなって自覚しました。

―AA
その時の作品の印象はどういったものでしょう?

―鈴木
今回の「攻殻機動隊」は一新されていますが、その流れの中に自分がエッセンスとして入ることが出来ると思うと、ワクワク感とか高揚感があります。あとは自分が見ていた作品だけに、自然と自分の中で演じるハードルを上げちゃうんですよ(笑)。その上がったハードルを自分が越えられるのかなという不安が一緒にやってきました。

―観客も期待しますね。

―鈴木
そうなんです。何よりも自分も期待している。観客としての自分が満足出来るホセでいられるのかなとか考えちゃいますね。

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■ いまだにホセの歳がわからない。

―ホセというキャラクターについてはいかがでしたか?

―鈴木
難しいキャラクターです。考えれば考える程どんどん迷宮入りします。いまだにその迷路から抜け出た感じがしないんです。

―AA
まだ迷路の中ですか?

―鈴木
答えはまだ自分の中で見つかっていないんです。ホセのいる世界は義体が普通です。脳だけ残っていて、他の体は全部サイボーグだったり、一部がサイボーグだったりします。
ホセ自身は全身義体だし、素子も義体。でも義体に入っている人間は、説明がない限り何歳か分からないんです。
これが「攻殻機動隊」の面白いところなんです。だから今回のホセも何歳かわかってなくて。ホセ自身が「老人だって新しい肉体に入ることによって、青春を謳歌することが出来る」って言って、年齢を惑わすことを言っているんですよ。
紛争地帯にいたといっているけれど少年兵だったかもしれない。脳だけ10代という可能性だってあると思うんです。やたらと強い仲間意識だったり、それに対する敬意、執着の仕方が俺から見るとちょっと子供っぽく見えるところがありました。あるいはものすごい歳なのか。だから、いまだに自分ではホセの歳がわかってないんです(笑)。

―AA
そんなホセに素子は惚れるわけですが。

―鈴木
迷走している部分、大人に見えるところと子どもに見えるところ、これがあるから素子が惚れるんだと思うんです。
他のシリーズをみても素子が惚れる男はみんな理知的な物事を話す一方で、ピュアな部分を残しているんじゃないかなって思っているんです。趣味嗜好って意外と変わらなかったりするものだと思うんです。特に男の趣味って。それは意外と外見の部分じゃなくて、内面の部分なんですよね。
そこで今回もそうしたことも参考にさせてもらったりしています。それでも、「わからんぞ」と。ホセは明確に素子の恋人だったと描かれている唯一のキャラクターですから。そうなるとより一層わからなくなってくるんです。本当の正解がどこだったのか今でも分からない。

―AA
その正解かどうかわからないことに上手く乗っかっていくことが正解になっているのでないでしょうか?

―鈴木
そうなのかもしれない。ただ正解を判断するのは作品を見る視聴者の世界になってしまいます。納得できるか出来ないかという一番怖いところです。役者として何年もやってきても自分の判断に委ねられないことってあるんだなって思いました。

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