7月5日より劇場公開となった映画『それいけ!アンパンマン りんごぼうやとみんなの願い』が、好調なスタートを切った。公開初週末2日間の観客動員数は5万9798人、興行収入は7149万4980円を記録した。観客動員ランキングでは第3位となる。同じ週に公開となったハリウッド大作『マレフィセント』、『オール・ユー・ニード・イズ・キル』に続くものだ。全国152館のミドルサイズの公開として際立った数字となった。観客の客層は2~5才の子どもが中心となった。多くが小さな子どもたちであることから、平均入場料金は他の作品より低くなる。また、深夜帯の動員が見込めないことから興行収入では6位にとどまっている。しかし、逆に言えば子どもたちから圧倒的な支持を受けていると言っていいだろう。映画を観ながら一緒にできる“てあそび”を取り入れたことも支持の高い秘密だ。さらに父母、祖父母を含んだ家族での来場が多く、ストーリー性が強く、メッセージ性もあることから、6~7才の子どもたちからの支持も受けて客層を拡大している。配給は、テレビアニメによりも広いターゲットへの拡がりをみせていると説明する。これがヒットの秘密のようだ。またこの初動の数字は、東京テアトルが現在の規模で配給を開始した第11作目以降では過去最高の数字になる。映画「それいけ!アンパンマン」シリーズは、近年ますます人気が高まっており、最終興収5億円を突破した2012年の『それいけ!アンパンマン よみがえれ バナナ島』を上回るだけに大ヒットが期待出来る。テレビアニメスタートから16年、アンパンマンの存在感はさらに拡大している。『それいけ!アンパンマン りんごぼうやとみんなの願い』は、かっこいいヒーローに憧れるりんごぼうやが話の中心となる。ある日、りんごぼうやの“ふるさと”アップルランドのりんごが黒マジョのマジョーラに毒りんごにされてしまう。大切な“ふるさと”をもとどおりにするため、アンパンマンとりんごぼうやが活躍する。最後はばいきんまんも一緒に合わせる。映画はシリーズ26作目となるが、2014年10月13日に94歳で逝去されたやなせたかしさん最後の原作となった絵本「アンパンマンとりんごぼうや」をもとに制作されている。シリーズを通しても印象深い作品になっている。『それいけ!アンパンマン りんごぼうやと みんなの願い』同時上映 『たのしく てあそび ママになったコキンちゃん!?』/http://anpan-movie.com/20147月5日(土)全国ロードショー配給: 東京テアトル『それいけ!アンパンマン りんごぼうやと みんなの願い』(C)やなせたかし/フレーベル館・TMS・NTV (C)やなせたかし/アンパンマン製作委員会2014
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