-ネットのことも伺っていいですか。ネットでライブを伝えるというのは今でもありますが、まだまだ増えますか?あるいはこれまでと異なったやり方がありますか?
-太田
「animeloLIVE!」(*1)という動画見放題のサイトを立ち上げたんです。「animeloLIVE!」の有料会員になれば、チケットを買わずにライブを見ることができる。そんなライブを我々が主催でたくさん作っていこうと思っています。
キャパはそんなに大きなところではなく300人から1000人くらい、「animeloLIVE!」の会員さんを抽選で無料で入れて、いろんな人に見ていただきます。
アニサマだと、いろんなアーティストさんのご紹介はできるんですけど、気になったアーティストさんをもうちょっとたくさん見たいと思ってもなかなか難しいんです。しかもそれぞれのアーティストさんのライブはかなり先だったり、単独ライブはあんまりやられていなかったりします。そういう方に場をご提供させていただきたい。
できれば毎週パフォーマンスをしていただいて、プレミアム感があり、かつ親近感があるようなライブを目指します。それをさらにネットで、会員の方に見ていただくというモデルを追求してみたいと思っています。
(*1) animeloLIVE! /http://live.animelo.jp/
-「animeloLIVE!」の発表をを聞いたときに、アニメロサマーライブみたいな大きなイベントをお金を払ったら見れるのかなと思っていたんです。むしろ逆方向ですよね。
-太田
そうですね。ネット発のライブもあってもいいんじゃないかなと考えています。
我々できちんとライブをつくって、ネットのライブも楽しいね、と言っていただけるように努力していこうと思っています。
-それは月額課金ですか?
-太田
消費税込みで月額1100円です。月額課金をすれば何回でも、どの方のライブでも見れます。
-井上
太っ腹ですね(笑)。
-それでなぜ採算が合うのか不思議です。でもニコニコさんはいつも最終的に合っていますね。
-太田
不思議なことに合うんです。
-井上
以前、ニコファーレが出来たときに、ニコニコ動画を見ている方だけのライブをJAM Projectでやらせてもらいましたよね。
お客さんを入れないので、ダーン! と曲が終わっても拍手がない(笑)。見てると「8888」と。大丈夫だよね?誰に向かって話せばいいのかな?って(笑)。
-太田
何回かお客さんがいないライブもやったことがあるんですけど、さすがにアレはダメだなと(笑)。やっぱり現場の盛り上がり感がないとダメなんですよね。
今回は小キャパですけどお客さんに入っていただいて、現場も盛り上がって、ネット上でも盛り上がるというかたちを考えています。
第4回「アニソン界の5年後」に続く