第4回「アニソン界の5年後」 井上俊次(ランティス代表取締役社長)×太田豊紀(ドワンゴ執行役員)トーク  | アニメ!アニメ!

第4回「アニソン界の5年後」 井上俊次(ランティス代表取締役社長)×太田豊紀(ドワンゴ執行役員)トーク 

インタビュー

アニソン業界で活躍する二人のリーダー、ランティス代表取締役社の井上俊次氏とドワンゴの執行役員CPO(チーフ・プロダクツ・オフィサー)の太田豊紀氏にトークを伝える第4回は、今後のアニソン業界のなかで、ランティスとドワンゴの両社がどういった方向性を持つのかを話していただいた。
そのなかからアニソンが今後どういった方向に進むのかも見えてくるのでないだろうか。最終回は、「アニソン界の5年後」と題してお届けする。
[取材・構成:数土直志]

ランティス /http://www.lantis.jp/
ドワンゴ / http://info.dwango.co.jp/
「animeloLIVE!」 /http://live.animelo.jp/

■ アニソン界の5年後

-最後に今後5年後くらいで、日本のアニソン界はどう進むと思いますか。そのなかで、ランティスさん、ドワンゴさんはどういうことをやっておられますか。少しだけ先の未来というイメージでお願いします。

-井上俊次氏(以下井上)  
今まさに次のことを考える時期で、35歳くらいの社員とミーティングしているんですよ。35歳でバリバリやっている人たちは、5年経ったら40歳。その頃にどういうふうになっているかをみんなでミーティングしているんです。

-どのようになるのですか?

-井上
アーティストが育っていくライブやりたい、リスクをうちで取って自分たちでやりましょうというのが自然な流れになってきました。アニソンを音楽の芯として自然にできることって何かないの? という話をしています。
所属アーティストが増えてくると、今いるアーティストすべてがテレビ主題歌を歌える環境でなくなってくるんですよね。そういうなかでアーティストをどう育てていけばいいんですか? という質問を受けたんです。
歌い手さんが自ら詩を書いたり曲を書いたりしていくのが一番いいんじゃないかと。自分の言葉で作品がつくれて、最終的に作詞・作曲の印税収入も入り、音楽環境に投資もできる。そう育てていくべきだと思います。そういう環境をつくるのが大事だと思います。
水樹奈々さんの次のスーパースターを5年後くらいには誰かつくっていないとこの業界良くなくなっていくと思うんです。

太田さん、アニサマはキャパでいったら一番はじめに比べたらどれくらいお客様は増えたんですか。

-太田豊紀氏(以下太田) 
10倍くらいですね。

-井上 
10倍の人たちがお金を払って見ていただくと、アニソンの歌手の人たちもアルバイトをしなくても食べていけるようになる可能性が高いわけです。そうするとその時間で曲を書いたり、詩を書いたり、映画を見たり、本を読んだりして自分を高めていくことにお金を使える。そういう環境をつくるのが、私たちの一番の使命ですよね。

-アーティストの表現のつくる場も活躍する場もどんどん広がっていくと。

-井上 
それで我々がずっとサービスし続けて、サービスしたことに対して対価を払っていただいて、それがアーティストに戻っていく。循環した成熟した姿になっていくと思います。

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-太田さんはいかがですか?

-太田 
アニソンは幸いなことにお客さんとのコミュニケーションが上手くいっていて、パッケージの売り上げはそこまで落ちていないんです。ただ全体として落ちているのは間違いない。音楽に直接お金を払っていただける環境がどんどん少なくなってきているんです。でもこれは絶対に守らないといけない。
体験にお金を払っていただくことで、いまライブマーケットが大きくなってきています。
そこをネット側の立場としてどう支えられるか、支援できるかをすごく考えています。「animeloLIVE!」の自前ライブもそうですし、ライブ方に協賛させていただいて、ライブの生放送をさせていただいたりすることを考えています。
ライブを中心としたネットサービスで収益を上げて、その収益をきちんとアーティストさんに還元する。すでに売れている方はさらに売れて、新人の方はステップアップできる、そんな新しい環境をサポートしていきたいです。

-それが出来ればアニソンももっと広がりますね。

-太田
そこにどこまで貢献できるかが、今のミッションです。5年後には今よりも、少なくともアニソン業界が活況を呈している、会場が本気で足りないという状況で、ランティスさんはもっと大きくなられていて、僕らも多少も儲かっていて(笑)、そうした状況がつくれたらいいなと思っています。
それが5年後に完成しているかは分かりませんが、そういうシステムが5年後にできていたら僕らのミッションは成功かなと思います。
《animeanime》
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