米国のアニメーション製作会社の大手ドリームワークス・アニメーション(DreamWorks Animation SKG)は、7月23日、アニメーション・キャラクターの大手企業クラシック・メディア(Classic Media)を買収すると発表した。クラシック・メディアは『ウォーリーをさがせ!』や『出てこいキャスパー』、『ローン・レンジャー』など多数の有力キャラクター・アニメーション番組を保有している。また、コミックブックの権利も多く保有しており、その累計販売は20億部を超える。クラシック・メディアを保有する投資会社GTCRより1億5500万ドルで買収、現金で支払う。ドリームワークス・アニメーションは手持ち資金と借入金でこれを賄う。クラシック・メディアは、往年の人気キャラクター・作品を中心に450タイトルを保有する。アニメーションと実写番組のライブラリーは6100話にも達する。また、『ディック・トレーシ』や『名犬ラッシー』、『ゴジラ』などの作品も取り扱う。取扱い作品や会社の名前とは対照的に、会社の歴史は浅い。設立は2000年で、買収により作品・キャラクター、そして事業を拡大してきた。とりわけ往年のブランドに注力し、その再活性化を主要ビジネスとしている。2012年2月期決算では売上高8220万ドル、営業利益は1920万ドルの優良企業だ。これがドリームワークス・アニメーションの傘下に入る。ドリームワークス・アニメーションは、米国ではCGアニメーションの分野でピクサーに並ぶ大手のアニメーションスタジオだ。1994年に設立された映画会社ドリームワークスより2000年にスピンオフ、以来、「シュレック」シリーズや「マダガスカル」シリーズなど数々のヒットを飛ばす。世界のCGアニメーション業界を牽引してきた。近年は、事業の多角化を目指しテレビアニメーションやミュージカルなどにも進出している。それでも映画製作会社とみられてきた同社が、ライセンス管理会社の色合いが濃いクラシック・メディアを全面買収するのは多くの業界関係者に驚きを与える。ドリームワークス・アニメーションにとっては、優良で、広く名前が知られた作品、キャラクターを今後の作品に活用する狙いがあるだろう。競争が激化する劇場、テレビのアニメーションで、ブランド力が大きな価値を持つからだ。さらに事業の多角化も視野に入れていると考えられる。これまでは劇場CGアニメーションでは、ピクサーと並び2強とされてきたが、他の有力スタジオの設立、成長で業界における存在感は陰りが見える。キャラクター事業、ライセンス事業を強化することで、今後の新たなビジネスを開拓することになりそうだ。DreamWorks Animation SKG /http://www.dreamworksanimation.com/Classic Media /http://www.classicmedia.tv/
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