主催者(Sponsors)は広電総局(総務省)と浙江省人民政府。共催者(Organizers)は浙江市民政府、浙江省広電総局、浙江広電視集団=浙江広電メディアグループとなるが、実際にアニメフェアの資金を提供しているのは杭州市とのことであった(実行部隊はCICAFC(China International Cartoon & Animation Festival Committee)である)。
① 立地条件 杭州の中心地から10キロ余りの地点(蕭山区)での開催は悪い立地条件ではないが問題はアクセスであろう。移動手段は車やバスだけになるので一般デーは大渋滞となる。とにかく足の便が悪いという印象が強く残った。人口666万人を擁する杭州市の早期の地下鉄建設が望まれるところであろう。
② マーケット会場 肝心のマーケット会場は不思議な造りの建物であった。フロアーがABCに分かれているのはいいのだが、Aフロアーの地下にBフロアーがあり、さらにその先にCフロアーがあるという構造なのである。それのせいか延べ面積では東京より広いはずなのに狭く感じてしまう。地下フロアーの天井が低いせいもあるだろうが(普通のビルとほぼ同じ高さ)照明が暗いことも相まって窮屈な感じがしたのは確かである。
③ インターナショナル対応 インターナショナルと打ち出してはいるが会場を見る限り英語対応も含めそうした配慮は余りなされていないのは(TAFにも言えるが)、基本的に視線が内向きだからであろう。立地のいいAフロアーをCCTVなどの国内主要企業が占めるのはいいとしても、今回出展した日本企業はBブースの隅っこにあり歓迎されているようには見えなかった。