宮崎監督がメビウス氏とパリで展覧会 | アニメ!アニメ!

宮崎監督がメビウス氏とパリで展覧会

 スタジオジブリ制作で多くの人気アニメ映画を監督した宮崎駿氏はフランスの有名な漫画家メビウス氏と共同でフランスのパリ市で展覧会を行う。この展覧会は両氏の個人的な所蔵品の中からおよそ300点を展示するもので、2005年3月までパリ市中心部にあるMusee de la Monn

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 スタジオジブリ制作で多くの人気アニメ映画を監督した宮崎駿氏はフランスの有名な漫画家メビウス氏と共同でフランスのパリ市で展覧会を行う。この展覧会は両氏の個人的な所蔵品の中からおよそ300点を展示するもので、2005年3月までパリ市中心部にあるMusee de la Monnaie(パリ貨幣博物館)で開催される。展示には、アニメ制作のためのイメージボードやセル画、ストリーボード、ポスターなど多彩な展示物が含まれる。 宮崎駿氏とメビウス氏は文化的バックグラウンドこそ違うものの同世代であり、互いの作品を高く評価しているという。

 メビウス氏は本名ジャン・ジャロー(Jean Giraud)の名前で知られるフランスの著名な漫画家でビジュアル・アートやバンド・デシネと呼ばれるフレンチコミック、映画の分野に大きな影響を与えている。代表作は『ブルーベリー(Blueberry)』、『イカル(L'Incal)』シリーズ。また、フランスアニメーションの傑作『時の支配者』の原作者としても知られている。
 宮崎駿氏の監督した『ハウルの動く城』は、公開1週間で既に興行収入が30億円を越えるなど国内では既に大ヒットしている。また、来年1月以降は、フランスでの上映が決まっている。今回の展覧会はこうした映画公開との連動も考慮されていると思われるが、宮崎駿氏だけでなくメビウス氏とのコラボレーションとしたところに展覧会慣れをしたフランス流のうまさを感じさせる。日仏の才能のぶつかり合いが、それぞれの作品を単独で観る以上に興味深いものにするだろう。
 『ハウルの動く城』は、物語の背景をヨーロッパ文化に取っており、近年の『千と千尋の神隠し』や『もののけ姫』以上にヨーロッパの観客にアピール出来るだろう。これまで以上の興行的な成功も期待したい。
 
パリ貨幣博物館 http://www.paris.org/Musees/Monnaie
メビウス氏のサイト http://www.moebius1.com
スタジオジブリ http://www.ntv.co.jp/ghibli
メビウス氏の代表作『イカル』 /  イカル
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